【名探偵コナン】最強というモノ程、理不尽なことは無いと思う。 (ページ39)

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＿＿平穏に別れを告げて、やや月日が流れていった。

事件とは関わりたくないと思いつつも、携帯の電話帳にはちゃっかり子供達の名前が載っている。そのため色々とお誘いを受けるのだが、その度にやんわりと断っていた。

主要キャラと知り合いになって一時はどうなることかと思ったが、意外にもゆったりしている日々を送っている。おかえり、私の平穏。

ゴロン、とソファーに寝転ぶ午前十一時半。今日は仕事は休みである。

さて、何をして時間を潰そうかと思った矢先に鳴り響くインターフォン。……宅配は頼んでないと思うんだけどなぁ、と思いつつ、扉の前まで向かう。

「……えっ」

ガチャリと扉を開けて、後悔した。……何故、私はドアスコープを覗かなかったのだろうか。

「お久しぶりです、Aさん」

そう言って微笑んだのは、物腰の軟らかそうな印象を受ける背の高い男性。

……そう、一番会いたくない第一位の糸目野郎さんである。というか、私の名前をどこで知ったんだ。

【教訓その二、糸目の人を見かけたら逃げる】

すぐさまそれを思い出して扉を閉めようとドアノブに両手を掛ければ、その意図を読んだのか、扉を引く前に片足を入れてくる糸目野郎さん。その意図は読まなくていいです。

おそるおそる顔を上げると、「私の顔、もう忘れてしまったんですか？」と言って困った顔をされた。

「……沖、沖縄さんでしたっけ」
「それは県名です」
「え、じゃあ……沖ノ鳥島さん？」
「……ハァ、沖矢ですよ」

くっ、『名前を忘れて間違えれば帰ってくれる作戦』失敗である。……どうやらそんなに甘くないらしい。ご丁寧に自己紹介までされる始末。

「えっと、それで……どうして沖矢さんがここに？」

さっきから頭の中で引っ掛かっていたことを口に出す。工藤邸からここまではかなり距離があるのに、何故わざわざ私のアパートに来たのだろうか。

「あぁ、渡しそびれていた物があったので……それを届けにきたんですよ」

「渡しそびれていた物？」と首をかしげる前に差し出されるハンカチ。それは、無くしたと思っていた、母から貰った水色のストライプ柄のハンカチだった。

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物語の都合上、やや話がとびます。ご了承ください。コメント返しです。

ますしんさん
これからも沖矢さんとの絡みが増えてくる(多分)ので、ご期待に添えられたらなぁぁ、と思っています。

ハルさん
色んなキャラと関わって主人公に冷や汗をかかせたいと思います(笑)。