【名探偵コナン】最強というモノ程、理不尽なことは無いと思う。

■ ページ37

ずっと答えないというのも不審感を抱かれるので、取り合えず「忘れ物を取りに行った」と本当の理由を話した。


「ホォー……夜中に忘れ物を取りに行った、ね？」


警部さんから向けられるのは疑いの目。ほらね、だから答えたくなかったんだよ！私が放火犯じゃないかと疑われるから！！


「何故わざわざ夜中に取りに行ったのか」と更に聞かれる。そこにいる糸目野郎……失礼、糸目さんに会いたくなかったと答えたいのを堪えて、「忘れっぽいから、はやめに取りに行きたかった」とあらかじめ用意していた答えを伝えた。


そう言えば、疑いの目は強まる訳で。……もう、泣きそうです。


出火したことを通報したのは後悔していないけれど、何故こんな厄介事に首を突っ込んだんだ、と自分を責めずにはいられなかった。


沈んだ気持ちでうつ向いていると、部下の一人が警部に耳打ちをした。距離も距離なので、その内容は丸聞こえで……。


「警部、このまま少年の日記を鵜呑みにするのは危険なんじゃないでしょうか？赤・白・黄と丁度三人いて、まるで住人の事のように思えますが……もしかしたら、別に犯人がいるのかもしれませんし……」


そう言って、私にチラッと視線を寄越した。


……いや、聞こえてますからね？


私が放火犯だと疑っているのなら、見当違いも良いところだ。第一、私にそんな度胸はない！！……鼻にツン、としたものを感じるのは気のせいだろうか。


助け舟を出すように、子供達が日記に書かれていることを肯定する。歩美ちゃんに至っては、私のことを庇ってくれた。


……歩美ちゃんは、やはり良い子だ。



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次か、次の次くらいでを終わらせたいです。……終わらせられるかな。それではコメント返しです。


想綿さん
5が終われば、安室さんを出したいと思っています。安室さん本人の姿ではありませんが……。キッドも機会があれば出したいですねー。コメントありがとうございました！


羅鳥さん
きっと沖矢さんの眼鏡を壊したその日は、主人公の冷や汗は止まらないでしょうね(笑)

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