【名探偵コナン】最強というモノ程、理不尽なことは無いと思う。

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「おい！そこの眼鏡の青二才と奥のカゼをひいた男！前へ来い！！」

いきなり声を荒げて命令をしてくれたおかげで、赤井さんの視線という名の圧は、私から外れた。当然、滝のように出ていた冷や汗も止まる。

ナイス犯人！！と心の中でガッツポーズ。

赤井さんと新出先生は席を立ち、言われた通りに犯人の元へ向かった。最後の最後まで赤井さんの視線を感じたのは、きっと気のせいであるに違いない。……本当に気のせいだよね？

犯人は自分達の服を赤井さんと新出先生に渡し、これを着ろと命じた。片方だけ裾のないスキーウェアを着た赤井さんは、こちらから見ると少し滑稽である。

……あぁ多分、今頃コナン君達が行動しているよね。つまり…。

これから起こる衝撃に備えて、目の前の座席を掴む。…私の力だとこの座席を抉りかねないので、本当に柔く掴んだ。



□



「よく言うよ…どーせ殺しちゃうくせに…」

ガム女さんを人質にとった犯人の台詞をコナン君が遮る。

「だってみんなに顔を見せたってことはそーいう事でしょ？なんとかしないとみんな殺されちゃうよ…この爆弾で！！」

目の前で掲げられるスキー袋。きっとそれには、赤い口紅でこう書かれているのだろう。


『STOP』と。

「早く！！」と促すコナン君の声で、不意にかかるブレーキ。車体は大きく揺れながらも、やがて止まった。

それは良いのだが、ここで問題発生。
あんな物凄い衝撃の中で力加減を絶妙に調節できる程、私は器用ではない。

「……」

…まずい、非常にまずい。自分の顔が青ざめていくのが分かる。


……よし、私は何も見なかったことにしよう。掴んだ座席から綿が出て、布が引きちぎれているなんて私は見ていない。

誰も見てないよね？と左右を素早く確認する私は、なんて呑気なんだろう。


ふと車内に響きわたるガム女さんの悲鳴。

「い、今の急ブレーキで時計をぶつけて起爆装置が動き出しちゃったのよ！！爆発まであと少ししか無いわよ！！」



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コメント返しいきますぜ(ウォッカ風に)。


飛鳥さん
はじめましてです飛鳥さん。コップを片手で粉砕できるんですから、確かに生活はしにくいですね(笑)それも含めて不幸体質な主人公です…。

ルカさん
すみません、貴方のお話に思わず笑ってしまいました(笑)ガムテで応急処置って結構凄いですね…寒くなかったんですか？コメントありがとうございました！

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