【名探偵コナン】最強というモノ程、理不尽なことは無いと思う。 (ページ15)

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<03…Bus hijacking> ページ15

お願いします神様。今目の前で起こっていることは、全て夢だと言ってください。

「騒ぐな！！！騒ぐとぶっ殺すぞ！！！」

車内に響きわたる怒声と悲鳴。そして発砲音。バスの先頭に立っているスキーウェアを着た二人組の男は勝ち誇った笑みを溢し、銃口をこちら側に向ける。

「さあ…あんたらが持ってる携帯電話を全てこっちに渡してもらおうか…」

そう、これは＿＿バスジャックだ。

私はこの場面に見覚えがある。なんたって、イケメン黒ニットさん…もとい、赤井さんの初登場回だ。……まさか。

グギギ、と錆び付いたロボットのように首を横に向ける。

まさか…まさかとは思うけど…さっきから私の横でゴホゴホと咳をしているマスクマンって……。

「ゴホッ…ゴホ！」

赤井いいいいいいいい！！！！

安室さん風に言ったって、状況は変わらない。どうしよう…じゃあ、目の前にいる少年少女は…。

はい、少年探偵団の皆さんですね、おはようございます…じゃなくて！！

私は主要キャラとは関わらないようにするって今日決めたのに！そのフラグが今日中にへし折られるだなんて、一体誰が想像できようか。

どうしよう、どうしよう、と冷や汗をだらだらと流し続け、心の中で頭を抱える。その間にもバスジャック犯は目の前に迫ってきて…。

「おいそこの女！！携帯を出せ！」

「…ぃはい！？」

ジャキリと銃口を向けられ、急いでバッグを漁る…が、

ない、ないのだ。どれだけ手を突っ込んで中を漁っても、目当てのものは見つからない。仕方なく顔を上げ、震え声で「ないです」とだけ告げる。きっと私の顔は真っ青に違いない。

「チッ…おいおまえ！早く携帯を出せ！！」

「あ、すみません。ゴホッ…ゴホ…携帯、持ってないんですよ…」

「おい、そこ！クチャクチャうるせぇぞ！」

「当たり前でしょ？ガムかんでんだから…それに、こんな事してもどーせあんたら捕まっちゃうんだから…早いトコあきらめて逃げた方が身のため…」

ドン！と鼓膜を刺激するような、乾いた音が木霊した。

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というわけで、コメント返し始めまーす。

倉木勝さん
執筆中にずっと思ってました。「携帯って最強じゃね？」って。携帯最強説浮上ですね(笑)コメントありがとうございました！

とうふさん
コメントありがとうございます！気づいたらヒット数が物凄いことになっていて、ビックリしました。更新、頑張らせていただきます。