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mischief 102
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昼休みになり、いつも通り昼食を食べ終えて図書室へ向かう
席を立ち上がったときにジェシーから「いってらっしゃい」と言われたことがなんだか気恥ずかしくて、つい早足になってしまった
新学期初日だからかもともと利用者の少ない図書室はガラリと空いていて、いつも私より先に来ていた松村くんの姿も見えなかった
静かな空間がどこか寂しさを感じさせる
昨年はここに来ない日もあったけど、そういう日も松村くんは1人で本を読んでいたのかな。
この図書室に通えるのも今年で最後か。
そんなことを考えているとドアの開く音がして、若干疲れた表情の松村くんがやってきた
「あぁAちゃん、お待たせ。クラスの人に捕まってなかなか解放してもらえなくてさ…」
『ふふ、ちょっとげっそりしてるね』
「森本慎太郎って昨年同じクラスだった？俺の隣の席の奴なんだけど」
『え、そうなんだ！昨年一緒に文化祭委員やってくれたのが慎太郎だよ』
「そうだったんだね。よくわからないけど俺のこと知ってたみたいで、やたら本のこと聞いてくるしここに来たいとか言い始めるしでなんか…疲れた」
『文化祭の日に私達がここで時間潰してるのを見かけて、それで松村くんの顔を覚えてたのかも』
慎太郎がここに来たいと思っていたのは初耳だ
私にはそんなこと一言も溢さなかったのに、実はずっと遠慮していたのだろうか
『慎太郎、そんなに来たがってたなら明日から誘ってみるのはどう？』
「うーん…なんていうか、俺騒がしいの苦手だから…」
『まずは2人が仲良くなってから、だね』
「…努力はしてみるよ」
珍しく何かに抵抗感を表す松村くんが新鮮で、ちょうど1年前の自分も彼らの騒がしさに頭を抱えていたことを思い出しなんだか微笑ましく思えた
慎太郎の良い部分に気付くことができれば、2人はすぐに仲良くなれる。
なんとなく、それを望んでいる自分がいた
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cotsu(プロフ) - しゅーさん» コメントありがとうございます！現在も地道に執筆しておりますので、もう暫くの間お付き合いください (2020年8月17日 23時) (
レス) id: 5204d1f036 (このIDを非表示/違反報告)
しゅー(プロフ) - すっごく面白くて高速で読み終わりました(笑)更新楽しみにしてます (2020年8月15日 13時) (レス) id: 4afded020b (このIDを非表示/違反報告)
cotsu(プロフ) - 美緒さん» コメントありがとうございます。とても励みになります！不定期更新ですが、なるべくはやく投稿できるように努力いたします(^^) (2020年7月5日 23時) (レス) id: 8baf4c5315 (このIDを非表示/違反報告)
美緒(プロフ) - すごく面白いです！ハマりました！更新本当に楽しみにしてます！ (2020年7月5日 20時) (レス) id: bada07e1ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cotsu | 作成日時：2020年6月29日 1時
