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mischief 47
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空に昇る積乱雲と、ひっきりなしに声を上げる蝉の音
猛暑のなか学校へ足を運べば職員室から逃げ出した冷気がうなじの辺りを撫でた
今日は2回目の文化祭準備。
前回より数は減ったものの、細々としたものを量産していくのに十分な人数が集まっていた
そして私は、田中樹へきちんと謝罪をしなければいけないということで頭がいっぱいになっていて、てんで作業に集中することなどできなかったのである
「ねぇ、A」
『…何？』
「さっきからこれ、貼る向き逆だけど」
『えっ』
近くで作業していた慎太郎に指摘され自分の手元を見てみると、たしかに自分が作っていたメニュー表の殆どが表紙と中のページが上下逆さまになっていて、かなりの量のゴミを作り出していた
『ごめん、やり直す』
「まあ、それもそれで面白くない？やり直したら時間かかるし、いたずら心ってことで！」
『良いのかな…』
「大丈夫！実行委員の俺が言ってんだから！」
そう言ってニカっと笑いかけてくる慎太郎に対して、私はあの日の気まずい感情をまだ忘れることができないでいた
慎太郎からすれば私は嘘つきだと思われても仕方ない人間なのに、何も気にならないのだろうか
『慎太郎、ごめん』
「気にしなくて良いって」
『いや、そうじゃなくて、
…嘘つくつもりはなかったんだけど』
「…あー、夏祭り？」
私の言いたいことを察した慎太郎はポリポリと襟足を掻き目線を逸らす
『京本さんとちょうど遊ぶ約束してたのがあの日で、途中まで花火大会の日と被ってることに気づかなくて…』
「ていうかA、きょもと仲良かったんだね。そっちの方がびっくりだったわ」
『私も慎太郎と京本さんが知り合いだったの知らなかった』
「…、そっか」
おかしな間を開けて俯いた慎太郎
京本さんが彼のことをどういう風に思っているかはわからないけれど、慎太郎はあまり京本さんの話をしたがらないように感じる
過去に何かあったのだろうか
それも私には関係のないことで、あまり深く聞くことでもないのだろう
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cotsu(プロフ) - IBU-00さん» コメントありがとうございます！ご期待に添えられるよう頑張ります(^^) (2020年4月23日 20時) (
レス) id: 73a5756da2 (このIDを非表示/違反報告)
IBU-00(プロフ) - コメント失礼します！お話の内容がとても良くて、続きが気になります！更新楽しみに待ってます(*^^*) (2020年4月23日 19時) (レス) id: 6e2ff889a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cotsu | 作成日時：2020年4月22日 23時
