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彩ｓｉｄｅ(中２)
ある晩、お母さんがいない日。
珍しくお兄ちゃんが帰ってきた。
『・・・お帰り。』
お兄ちゃんは相変わらず何も返さない。
目もくれずに、自分の部屋に入っていった。
でも、ある意味良かったかも。
今の私は自分でも分かるくらい、やせ細ってる。
私は部屋に行き、ダボッとした、体型を隠せる服に着替えた。
万が一、見られたときのためにね。
しばらくは参考書に取り掛かっていたが、いきなり、
「彩！」
と、部屋のドアをノックもなしに開けられた。
いきなりすぎて、私はビクッと方を揺らした。
『な、何？』
「飯、もう食ったか？」
『へ？・・・・食べてないけど。』
最近はもう、お母さんが外出してる日は、何も食べれない。
「・・・食いに行くぞ。」
珍しすぎる発言に、私は返事が遅れた。
『・・・えっと、私はいい、よ。あとで何か食べるから。』
気づかれたくない。
心配をかけたくないし、お兄ちゃんがこのことを知ったら、
きっと、お母さんに激怒してくれる。
・・・そして、関係がさらに悪化し、そのストレスが私に向く。
しかし、お兄ちゃんは私の返事なんて聞いてなかった。
いつの間にか、玄関に降りていて、下から怒鳴ってきた。
「早くしろっ！」
『は、はいっ！！』
反射的にそう答えてしまい、私は、顔がやつれてるのを見られないよう、
帽子をかぶって、外に出た。
向かったのは近くのファミレス。
小さい頃はよく、家族で食べに来ていた。
席に座って、メニューを広げる。
・・・しかし、メニューに意識が回らなかった。
その理由は、今この瞬間まで、お兄ちゃんとの会話は一切なかったから。
兄弟なのに、この気まず過ぎる空気。
しかも、お兄ちゃんは高校生になってからずっと、家族旅行にすらついて来ず、
単なるご飯のお誘いでも、絶対に来なかった。
・・・お兄ちゃんの考えてることがわからない。
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MadCat(プロフ) - ききょうさん» ありがとうございます！実はつい最近、再開したばかりでwこれからもがんばります！！ (2020年9月10日 20時) (
レス) id: 635a11a6a7 (このIDを非表示/違反報告)
ききょう(プロフ) - MadCatさん、初めまして。突然ごめんなさい、ききょうと申します！語彙が繊細でとっても素敵なお話ですね…！とても楽しませて頂いております！笑 長々とすみませんでした…これからも更新頑張ってください！応援してます！！長文失礼しました。 (2020年9月10日 17時) (レス) id: 41db9f3d9e (このIDを非表示/違反報告)
25253 - 更新頑張ってくださいね！ (2020年3月16日 14時) (レス) id: 130d6e5757 (このIDを非表示/違反報告)
MadCat(プロフ) - ゆずさん» ありがとうございます！！！更新ペース、定まりませんが、頑張ります！！！ (2019年10月6日 18時) (レス) id: 36fa550942 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず - このお話とっても好きです！頑張ってください！！！応援してます！ (2019年10月6日 17時) (レス) id: 69c985532c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：MadCat | 作成日時：2019年9月17日 14時
