道化師【OS】 (ページ3)

今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:120,493 hit

３ページ3

それから数ヶ月、俺たちの関係はもちろん秘密で、ひっそり、少しずつ愛を深めあっていた。二人でこっそり会ったり、メールしたり…ささやかだけど幸せな日々を過ごしていた。

だけど、いつからか幸せな日々はすれ違いの日々に変わっていった―。

今日も５人で仕事だった。
今日もあの人はニノとじゃれあってる。ちょっと妬いちゃうけどいつものことだ。

雅「翔ちゃんおっはよー!!」

朝からテンション高い相葉さんが抱きついてくる。するとあの人の視線を感じた。あれ？なんか痛いな…。

雅「あ、リーダーおはよ！」

智「おはよ」

素っ気ない挨拶。珍しいな。ちょっと気になったけどそれ以降は何事もなく仕事をこなしていたから俺も仕事に集中する。

仕事を終え帰り支度をはじめる。智くんは、

智「おつかれー。」

早いな。俺はもうちょっとかかりそう。一緒に帰りたかったのにあの人はさっさと出ていってしまった。

和「俺もおつかれー」

ニノも続けて帰っていく。すると、メールが入ってきた。

『下で待ってる。』

智くんからだ。思わずにやけてしまった顔を慌てて隠す。

翔「じゃ、俺も帰るね。お疲れ様。」

相葉さんと潤くんにあいさつして俺は急いで駐車場へ走る。

早くあなたに会いたくて、駆け足で向かう。あなたの笑顔に会いたくて。翔ちゃんって優しく笑いかけてくれるのを期待して。だけどそんな期待は見事に裏切られた。

和「ちょっ…ん…」

？にの…？

和「ふ…やめ…あ」

な…んだこの声。にの？え…キス、してる…。それだけでも衝撃的なのに相手をみて俺は言葉を失った。

智「にの…ふふ…かわい…」

智、くん、？

時が止まった―