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車を走らせ15分、『玉川大学病院』という文字が見えた。
受付に行き、智くんの病室を尋ねる。
「ありがとうございます」
受付係のお姉さんにお礼を言うと、足早にその病室に向かった。
571号室...ここだ。
ノックをすると、松岡くんの返事が聞こえた。
緊張しながらゆっくりと扉を開ける。
「おぉ…翔。
来たか」
丸椅子に座っていた松岡くんが腰を上げた。
俺は軽くお辞儀をした。
松岡くんが視線を戻した先には
クライニングされたベットで、酸素マスクを付けられ目を閉じている智くんがいた。
心電図モニターに目をやる。
脈拍数が多少高いのが気になった。
「何があったんですか...？」
松岡くんは俺に座るように奥から一つ椅子を差し出すと、自身も再び丸椅子に座った。
「16時半頃、大野から電話があったんだ。
...電話に出たら、こいつ何も喋らなくて。
おかしいと思ったら、苦しそうな呼吸が聞こえてきたんだ。
何処にいるのか何回も聞いたけど、全然答えられる様子じゃなくてな...」
「それで、家に行ったら倒れていたんですか？」
「いや、違う」
松岡くんは、俺の言葉を否定した。
「人気の少ない路上で、倒れてた」
路上？
てっきり家で発作が起きていたと思っていたので、不安は更に増大した。
「どうしてそんな所に？」
「傍に画材が入った袋が落ちてたから、恐らくホームセンターで買い物していたんだろうな」
松岡くんは話を続けた。
「電話口から微かだけど、車の走行音が聞こえたんだ。
それで、外にいると思って、急いで俺の部下を何人か連れて一緒に探した」
松岡くんは刑事。
詳しいことは良く知らないが、かなり腕が立つ刑事だそうで、その分慕っている後輩も多い。
「そんなことが...」
部下と総出で探してくれた松岡くん。
俺は「ありがとうござます」とお礼を言うと、松岡くんは優しく微笑み「気にするな」と言った。
「それから15分後に一人の部下が路上で倒れている大野を発見したらしい。
...でもな、櫻井」
松岡くんは最後の言葉に、怒気を込めた。
「ここの病院の先生が言っていた。
肺気腫の手前だったって...
原因は...煙草だそうだ」
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こう(プロフ) - 美唯さん、ありがとうございます(^^)これからも楽しんで頂けたら幸いです (2018年3月19日 23時) (
レス) id: 4fb03ffa7f (このIDを非表示/違反報告)
美唯 - 更新嬉しかったです。また続き楽しみにしてます (2018年3月19日 18時) (レス) id: 9da5bd590f (このIDを非表示/違反報告)
こう(プロフ) - 彩矢さん、ありがとうございます(^^)ペースはゆっくりになりますが続けていくつもりです^ ^ (2018年3月19日 15時) (レス) id: 4fb03ffa7f (このIDを非表示/違反報告)
彩矢(プロフ) - こんばんは。はじめまして。久しぶりの更新、嬉しかったです。これからの続き、楽しみにしてますね(^^♪頑張ってください。 (2018年3月18日 23時) (レス) id: e1a7eed6d1 (このIDを非表示/違反報告)
こう(プロフ) - ありがとうございますm(_ _)m (2015年10月16日 20時) (レス) id: a7a271df65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こう | 作成日時：2015年10月13日 20時
