惑わされる心 ページ27
明日の朝一番で帰国しなければいけないチャンミンをホテルに送り
誰もいない暗い部屋に戻ると
たとえようもない淋しさと不安がこみあげてくる。
さっきまで穏やかに流れていた時間を真っ黒に塗り潰すみたいに。
・
「リコ。二人だと広すぎるんだね。ここは…。」
(明日からまた頑張らなきゃね。)
リコを風呂に入れ寝かしつける。
明日の保育園の準備。
やることはいくらでもある。
ベランダに洗濯物を干したり、朝食の仕込も。
・
チェストの上の携帯が揺れている。
予感…。
ジェジュンからだった。
ＪＪ『さっき。チャンミンから言われたよ。もう心配ないって。
僕は絶対にAさんを傷つけないし、哀しませないって。』
「・・・・・・・・・。」
ＪＪ『バカだよなぁ。俺は…。』
ジェジュンのかすれた声が…
哀しいと叫んでいるように感じた。
「いま、どこにいるの？」
ＪＪ『マンションの下にいる。』
「ジェジュン。どうして？」
・
すぐに走って行きたい…。
走っていってずっと待っていたんだとしがみつきたい。
(ジェジュン…。震えるほどそばに行きたいよ。)
・
それでも今日を想うと
気持を振りきれるほどチャンミンの優しさが棲みついている―
・
「ジェジュン…。もう惑わさないで。
ここで逢ったらね。私ほんとに前に進めないから。」
ＪＪ『俺。やっぱり勝てないんだな。最強チャンミンには…。』
「・・・・・・・・・・。」
ＪＪ『仕方ないかぁ。チャンミンなら(笑)
ムカつくんだよな。あの落ち着きはらって自信満々なとこが(笑)』
・
Aがベランダに出ると黒いサングラスのジェジュンが見上げていた。
路肩に着けたジェジュンを乗せてきたワゴンのハザードランプが
雨を照らしている。
「ジェジュン。やっぱり雨が降ってきたね。
私これからきっと雨が降るたびあなたを思い出して泣くと思う。」
ＪＪ『大丈夫。チャンミンがいるよ。そばに…。』
ジェジュンの口元が静かに笑った。
ＪＪ『A…。濡れるから行くよ。』
「うん。」
静かに手を振った。。。
ラッキーアイテム
革ベルト
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 41人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東方神起」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
begin5782(プロフ) - ちょっとﾋﾛｲﾝの行動が理解出来ませんでした。ご免なさい。 (2017年10月7日 0時) (携帯から) (
レス) id: 998ae028aa (このIDを非表示/違反報告)
milk(プロフ) - すごい面白くてあっとゆーまに読んじゃいました(*^^*) チャンミンの気持ちもいいけどジェジュンも切ないし辛い(>_<)続き楽しみです☆ (2011年12月6日 23時) (携帯から) (レス) id: 47de5b6048 (このIDを非表示/違反報告)
りん - チャンミン焦らずじっくりとわたしを見つめて欲しい私も誰かの代わりじゃなくチャンミンをみなきゃねまた同じこと繰り返してしまうよ… (2011年12月5日 23時) (レス) id: 9d339d6eb8 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ - ジェジュンがいっちゃったよ（ ; ; ）また戻ってきてくれるのかな？チャンミン（ ; ; ） (2011年12月5日 3時) (レス) id: a113dd8624 (このIDを非表示/違反報告)
りん - 避妊しなきゃだめだよ〜壮さんはこんなこと望んでいるかな？チャンミンもわたしのこと軽蔑するよねか？ばかねわたし… (2011年12月4日 22時) (レス) id: 2b757b2b1a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：macori | 作成日時：2011年12月3日 11時
