消えない記憶 ページ18
・
ＪＪ『Aさん。大丈夫？』
「どうして？」
ＪＪ『Aでいいよね。』
「今。何してるの仕事中でしょ？」
ＪＪ『そう。ＰＶ撮影中。順番来るまでの待ち時間。』
「新曲だね。」
ＪＪ『Aにだけ特別に先に歌ってあげるよ。』
Aの中で張り詰めた気持が溶けていく。
涙が溢れてきた。
ＪＪ『泣いてるの？』
「ジェジュンはアタシが必要？」
返事がくるまでの少しの間もAには耐えがたい時間になる。
ＪＪ『もちろん。もっと知りたいし。逢いたいし。
まだ逢ったばかりだけど大切だから。』
Aは今すぐにジェジュンのいる場所に行きたいと思う。
誰かに自分の存在の価値を測って貰いたい。
そうでないと消えてしまわないといけないと思ってしまうから。
ＪＪ『A。明日の夜。逢おう。』
Aは近づいてくるジェジュンの存在をもっと大きくしたい。
そう思った反面。さっきの妻の嗚咽を思い出した。
(私だけ幸せな気分になんかなっちゃいけない。)
・
・
日が暮れていく。
電気をつけるのも億劫になる。
暗闇の中で何度も呼び起される記憶。
『またアンタのせいだよ。』
日常的に繰り返される母のいらつく顔が浮かぶ。
・
Aが中学生になった頃から母の再婚相手はAの美しさに目を奪われだす。
Aは義理の父親の射るような視線に恐怖を感じていた。
Aが風呂に入っていると決まって父親は脱衣所で歯磨きをする。
風呂から出ることが出来ない。
一緒に入っていた妹が先に出ると父親は妹の世話をするために留まる。
「おかあさーん！」
Aが風呂から叫んでようやく父が出ていく。
父の行動に母が気づきだす。
その頃から母のAに対する態度が急変した。
朝制服に着替えている時、父がAの部屋をいきなり開けることもあった。
母が居ない時、後ろから抱きつかれる。酒の匂い。
高校生になった時、彼氏は出来たのか。もう経験したのか。
父はいやらしい顔でAに近づいてくる。
父とふたりになる恐怖。母の冷たい態度。
誰にも相談することも助けを求めることも出来ない静かな地獄。
こうして家を出た今もあの時の孤独から抜けきれないでいた。
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瞳(プロフ) - 第二章楽しみにしてます(^-^) (2012年2月25日 23時) (
レス) id: 7d3db9dcec (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - はじめまして。チャンミンのから見てます。ジェジュペンなんで今度のはたまりませんね♪料理してるジェジュンにうしろから抱きついて…ハァ…したいな 妄想妄想(^ﾑ^) (2012年2月3日 6時) (携帯から) (レス) id: 1dcfe77e63 (このIDを非表示/違反報告)
マル - 他の小説では(≧∀≦)この役どころはﾕﾁｮﾝっぽい感じがしたけど意外や意外JJでくるとはマジ良かったですぅ(*^^*)ってか奥さんとの会話怖かったわ〜(笑)続き楽しみに待ってます☆ (2012年1月29日 18時) (携帯から) (レス) id: 121c6be824 (このIDを非表示/違反報告)
ﾋﾛﾐ - 面白かったです♪またストーカーしに来ます♪♪(笑) (2012年1月26日 18時) (携帯から) (レス) id: b0b93e56c6 (このIDを非表示/違反報告)
ジジ(プロフ) - 新しい話うれしいー(o･∇･o)ジェジュン素敵すぎです！ (2012年1月20日 0時) (レス) id: 1a81d14fba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：macori | 作成日時：2012年1月18日 22時
