半狂乱 ページ17
・
午前０時。ジェジュンからの着信。
ＪＪ『Aさん。今。一人？』
「うん。」
ＪＪ『よかった。安心して眠れるよ。』
Aはまだ壮介との別れ話は終わっていないことは話さないでおいた。
どれだけジェジュンに踏み込んでいいのかもわからない。
・
Aはソファに横になり缶ビールを開けた。
いっきに流し込む。
このままアルコール中毒になっていく自分を想像する。
母のように――。
・
翌朝。携帯電話に非通知着信１件。
着信音でようやく起きたAの中で嫌な予感が走る。
とりあえずまた掛かってくるのを待つしかなかった。
１２時。
再び携帯が鳴った。
うとうとしていたAは慌てて電話を取る。
「もしもし・・・・。」
『・・・・・・・・・。』
「もしもし？」
『・・・あなたでしょ。浮気相手は。』
女性の声。Aはついにきたと思う。胸の奥がドキッとした。
『昼休みよね？今も一緒にいるの？主人と？』
「いいえ。私は退職しました。」
『まさか会社にバレて辞めたんじゃないでしょうね！』
「違います。」
『いつからなの？ねぇ！！！』
壮介の妻の嗚咽が聞こえた。
Aは申し訳ない気持でいっぱいになる。
「すいません。本当に申し訳ありません。別れます必ず。」
『嘘言わないで！！離婚して欲しいって言われたの！！あなたのせいでしょ！！』
「本当に別れますから・・・約束します。」
・
『ねぇ。消えてよ！！今すぐに！！この世からいなくなってよ！』
「・・・・・・・・。」
・
Aは崩れ落ちた。
家を出る前に母に言われた同じ言葉を思い出す。
『・・・・・あんたなんか。消えなさいよ。・・・・・』
・
何度も何度もその言葉が繰り返された。
Aはその度にごめんなさいを繰り返す。
限界にきたAは自分から電話を切った――。
・
Aは冷蔵庫のビールを出した。昼間から酒を飲む。
まるっきり母と同じ――。
(しっかりしなくちゃ・・・・。)
ひとくち飲むとAは思いきってシンクにビールを捨てた。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 171人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東方神起」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
瞳(プロフ) - 第二章楽しみにしてます(^-^) (2012年2月25日 23時) (
レス) id: 7d3db9dcec (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - はじめまして。チャンミンのから見てます。ジェジュペンなんで今度のはたまりませんね♪料理してるジェジュンにうしろから抱きついて…ハァ…したいな 妄想妄想(^ﾑ^) (2012年2月3日 6時) (携帯から) (レス) id: 1dcfe77e63 (このIDを非表示/違反報告)
マル - 他の小説では(≧∀≦)この役どころはﾕﾁｮﾝっぽい感じがしたけど意外や意外JJでくるとはマジ良かったですぅ(*^^*)ってか奥さんとの会話怖かったわ〜(笑)続き楽しみに待ってます☆ (2012年1月29日 18時) (携帯から) (レス) id: 121c6be824 (このIDを非表示/違反報告)
ﾋﾛﾐ - 面白かったです♪またストーカーしに来ます♪♪(笑) (2012年1月26日 18時) (携帯から) (レス) id: b0b93e56c6 (このIDを非表示/違反報告)
ジジ(プロフ) - 新しい話うれしいー(o･∇･o)ジェジュン素敵すぎです！ (2012年1月20日 0時) (レス) id: 1a81d14fba (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：macori | 作成日時：2012年1月18日 22時
