ar ページ7
「…わ」
「大貴、危なっかしい」
「ご、ごめんなさい…」
電車が揺れる度にふらつく俺。
その度に山田くんが支えてくれて。
他の人だったら、触れられるだけで怖いのに
なんで、山田くんは平気なんだろう。
今だってほら。
混んできた車内は人が沢山で
すぐ近くに、知らない高校生。
怖くて、身体が震える。
「…!」
「大丈夫だから」
「…っ」
山田くんに肩を寄せられて
顔が熱くなる。
なんで
怖くないの。
・
「…ごめん」
「…え?」
「急に、触ったりして。怖かっただろ」
俺の最寄りに着いて、電車を降りた瞬間
山田くんが言った。
子犬みたいにシュンとして
目を逸らす山田くんに
俺は気づいたら叫んでた。
「ち、違う…!!」
「え」
「山田くんは、…怖くない。
なんでか、わかんないっ、けど…」
ちらっと山田くんの顔を伺うと
少し頬を赤く染めて
「…そっ、か。よかった…」
って言った。
こんな顔するんだ
もっと、いろんな顔、見てみたい
なんて思った。
だから
「言いたくなかったら、別にいいんだけど」
「…うん」
「なんで、人、怖ぇの」
山田くんになら話せる、って
話したい、って、思った。
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やぶありLOVE(プロフ) - 更新お願いします! (2019年7月17日 18時) (レス) id: a774dd9b98 (このIDを非表示/違反報告)
yuria(プロフ) - 続き凄く気になります!これからも更新頑張って下さい! (2018年10月7日 22時) (レス) id: 30859cc1ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まむ | 作成日時:2018年8月8日 19時