検索窓
今日:5 hit、昨日:2 hit、合計:20,769 hit

ar ページ7

「…わ」

「大貴、危なっかしい」

「ご、ごめんなさい…」




電車が揺れる度にふらつく俺。

その度に山田くんが支えてくれて。


他の人だったら、触れられるだけで怖いのに

なんで、山田くんは平気なんだろう。


今だってほら。

混んできた車内は人が沢山で

すぐ近くに、知らない高校生。


怖くて、身体が震える。




「…!」

「大丈夫だから」

「…っ」




山田くんに肩を寄せられて

顔が熱くなる。


なんで

怖くないの。









「…ごめん」

「…え?」

「急に、触ったりして。怖かっただろ」




俺の最寄りに着いて、電車を降りた瞬間

山田くんが言った。


子犬みたいにシュンとして

目を逸らす山田くんに

俺は気づいたら叫んでた。




「ち、違う…!!」

「え」

「山田くんは、…怖くない。

なんでか、わかんないっ、けど…」




ちらっと山田くんの顔を伺うと

少し頬を赤く染めて




「…そっ、か。よかった…」




って言った。



こんな顔するんだ


もっと、いろんな顔、見てみたい


なんて思った。



だから




「言いたくなかったら、別にいいんだけど」

「…うん」

「なんで、人、怖ぇの」




山田くんになら話せる、って

話したい、って、思った。

続く お気に入り登録で更新チェックしよう!

最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している



←ar



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (53 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
207人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

やぶありLOVE(プロフ) - 更新お願いします! (2019年7月17日 18時) (レス) id: a774dd9b98 (このIDを非表示/違反報告)
yuria(プロフ) - 続き凄く気になります!これからも更新頑張って下さい! (2018年10月7日 22時) (レス) id: 30859cc1ac (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:まむ | 作成日時:2018年8月8日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。