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たすけて ページ2

「くさい。」
「えいちゃん!おはよう」
寝起きの声はこの汚い空気のせいか、いつもより低く掠れ、不機嫌な様子が隠せずに出てしまった。こいつがそんなことを気にするわけもなく、ニッコリと笑い直すと、火の付いたそれを持ったまんま、そして上着も脱がないまんま、布団の上に乗っておれにぐっと近寄ってくる。やめろ、布団に灰が落ちるだろうが。細く小さな赤い爪につままれたタバコを簡単に取り上げて、なんだかんだ彼女用においてある灰皿へ押し付けた。もったいな〜い、などと幼い声できゃらきゃら笑うAを、無理矢理に覚醒させた頭で頭突きしてやる。
近すぎてぼやけた視界で、睫毛がおれの頬を掠める。全然似合わない濃すぎるアイシャドウが、おれの顔についた気がした。
あんまりにも、可愛らしい女なんだ。長年一緒にいと、余計に、非常に、厭味なほどに、痛感する。どの角度から見ても人形のようにあどけない輪郭とビー玉のような瞳に作り物のような長いまつ毛、薄紅色の頬。愛されるために生まれてきたと言われても頷けてしまいそうなほどに幼く、また妖艶で、妖精のようで、そして生々しい。そんな美しさは、いま化粧の下に隠れてしまっているけれど。

「寝に来たんでしょう?……なら静かにしていてよ」
「だって、ヤなことがあったの」

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(プロフ) - すきです、続き楽しみにしてます (2019年3月1日 0時) (レス) id: 2e24e32ba3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:マシイン | 作成日時:2019年2月21日 22時

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