春色ダイアリー☆子育て編~Hikaru.Y~ (ページ7)

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そのあと、はなが眠りについたのは21時をまわってからだった。

スースーと寝息をたてながら、気持ち良さそうに眠ってる様子を見ると、すごくホッとする。

起こさないようにそっとはなの頭をなでた。

"今日も１日頑張った＿"

…よし、これから一杯飲んで寝ようかな。

あったっけ？と思いながら冷蔵庫を開けると、ちょうど缶ビールが一本入っていた。

「おー、ナイス」

ふたを開けてそのままゴクリと飲むと、独特のほろ苦さが身体中に染み渡って、おもわず

「ぅんまっ」

言葉が漏れる。

ビールってこんなに旨かったっけ…と思うほどおいしくて、あっという間に一本なくなってしまった。

「ごちそうさまでした、と」

スエットのポケットから携帯を出しながら、空き缶をごみ箱に捨てる。

「あ…」

画面を見ると、姉ちゃんからLINE。

"明日急用ができて、はなちゃんの子守りができなくなってしまいました。他で頼める人いるかな？本当にごめんね…"

「…おっと」

明日は姉ちゃんが来てくれる予定だったから、誰にもお願いしてない。

今日はもう遅いし、明日の朝、梶原さんに連絡したらなんとかなるかな。

"了解！だったら、なんとかするから大丈夫‼"

すぐに既読がつき、しばらく画面を見てたら返信が来た。

"行けないって言っておきながら、なんだけど…光、あんまり頑張りすぎないようにね"

心配してくれてんのね。

昔は心配なんて煩わしいと思ってたけど、今は素直にありがたいと思えるようになったな。

"おぉ、サンキュ"

と返事を返し、寝る準備をしてはなの横に寝転ぶと、アルコールのお陰か、スーッと眠りにつくことができた。

明朝。

梶原さんに電話をするも、今日は他の子を見る予定が入っているらしく…他のサポートの人も人数が足りず都合がつかないとのこと。

ぉばあちゃんもあいにく予定ありだし、他の親戚も遠方だし…。

どうにかするつもりだったけど、

「どうしよう」

焦る。

今日は仕事の内容的に絶対早く帰れそうになくて、姉ちゃんに泊まってもらおうと思ってたぐらいだったんだけど。

結局誰も手配できないまま、はなを保育園に預け、スタジオのリハ室へ。

早急になんとかしないと…。

こんな時、なぜだか薮しか思い浮かばない。
とりあえず薮に話せばなんとかなるかも。