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最近オープンした洋菓子店へ。
地図で検索すると家から徒歩５分と、近所だけど行くのは初めて。
「♪はっぴばーすでーとぅゆー♡はっぴばすでーでぃぁはなちゃーん♪」
テンションMAXのはなは、歩きながら熱唱中。
「はな、危ないから、手つないで」
「えー、だいじょーぶだよぉ」
「大丈夫じゃねぇし」
「もう４さいだし、こけないとおもうよ」
「でも、だーめ。はい、つなぐー」
口がとんがらせて不満顔のはな。
「二人で歩いた方が楽しいじゃん♡ねっ♡」
「…あー。はやくケーキたべたいな」
受け答えに困った時、話すりかえんのは最近の得意技。
一体どこで覚えたんだか…。
「はな、ローソクふぅする？」
「するっ！」
にこりと俺を見上げる。ふとした表情がママそっくり。
今日、３人で過ごせてたらもっと幸せだったのに。なんて、思うのは贅沢なのかな…。
「問題！ローソクは何本でしょう？」
「４ほ〜ん♡」
「じゃぁ、何色かな？」
「ぴんく〜♡」
「お、いいね♡ケーキに乗ってるフルーツは？」
「いちご〜♡」
「ぴんぽん。全部正解^^」
おしゃべり好きのはなの相手をしてたら、あっという間に到着。
そこでまず感動したのは、建物がケーキのように彩られていて、まるでお菓子の家みたいだったから。
「わぁはやくいこ♡」
ワクワクのはな、勝手にご入店。
「ちょ、はや…」
あとを追って店内に入ると…
「いらっしゃいませ」
そこには、色白で清潔感があるって言葉がぴったりの若い女性の店員さん。
「あのぉ。ケーキを予約していた、八乙女と申します」
「はい。おまちしておりました」
準備してもらってる間、店内を見て興奮状態のはな。
「あっ、ハートのクッキーだ♡」
「はなー、触っちゃだめだよ」
「ふふっ、はなちゃん♡かわいいですね」
すごく優しい笑顔。
それに内心ちょっとドキッとしてる自分がいて、自分でも驚く。
「すみません…騒がしくて」
「いえ。お誕生日、嬉しいですよね^^」
「おねえちゃんはおたんじょうびいつ？」
「…私？」
「うん♡」
「実は、明日なんです。はなちゃんと１日違いだね^^」
「うわ、すげーおしい」
「おしーね♡」
思えば、誕生日が近い人なんて世の中にたくさんいるだろうに。
なんだか、すごく親近感がわいた。
続く (更新停止中)
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作者名：青空 | 作成日時：2018年6月14日 23時
