B.A.P ｼﾞｮﾝｵﾌﾟ part 1 ページ22
デビューを果たし、父親との関係も回復した私
ステージと移動の繰り返しの日々
もう月日の感覚も曜日の感覚もない
ﾏﾈ「半日オフにはなるけど、遅刻しない様にな。」
”はい。”
まっちー「どこ行くの？」
A「練習室。」
まっちー「オフなのに？」
A「動いてないと落ち着かなくて。」
まっちー「遅れない様にね。」
A「はーい。」
真っ暗な練習室の扉を開け、スイッチを押す
点滅した蛍光灯が点く
まずは準備運動に
Ｒ＆Ｂ
目を閉じて
ゆったりしたリズムに合わせ
ストレッチで体をほぐす
”相変わらず体が柔らかいね。”
ｼﾞｮﾝｵﾌﾟ？
鏡越しにドアに寄り掛かるｼﾞｮﾝｵﾌﾟと目が合った
A「久しぶり。」
ｼﾞｮﾝｵﾌﾟ「うん。」
A「もうすぐツアーだよね。準備は？」
ｼﾞｮﾝｵﾌﾟ「あ、うん。」
何だろうこの感じ
ｼﾞｮﾝｵﾌﾟ「お父さんとはどう？」
A「近くに居ないから、丁度いい関係が保たれてるよ。」
ｼﾞｮﾝｵﾌﾟ「そっか。」
A「何かあったの？」
ｼﾞｮﾝｵﾌﾟ「何もないよ。練習続けて。」
A「うん。」
立ち去ろうとするｼﾞｮﾝｵﾌﾟ
やっぱり何か変
A「ねぇ、久しぶりにバトルやらない？」
ｼﾞｮﾝｵﾌﾟ「また今度ね。」
そう言い残して去って行ったｼﾞｮﾝｵﾌﾟ
約束が果たされないまま
月日だけが過ぎて行く
公演中止
発売延期
長期休養
ツアー中止
そして訴訟
まっち―「A大丈夫？」
A「何か言った？」
まっち―「ボーっとしたままステージに立つなんて止めてよ。」
A「大丈夫。」
あの時、気付いていれば何か変わったのかな？
助けてもらっただけで、何も恩返し出来てないのに
あ・・・・
”A！！”
バランスを崩し、視線が歪む
！！！
背中に走る激痛
その場は笑顔で乗り切り
ステージ袖まで我慢する
歩く振動が痛みに響く
もう少し、もう少し
ステージ袖で応急処置を施し、すぐにステージに戻った
A「ステージから転がっちゃうなんて、恥ずかしい。ごめんなさい。大丈夫です。」
何とかステージを終え、ステージ袖からマネージャーにおぶさり楽屋に戻る
ﾏﾈ「病院に連れて行くべきところなんだが、もう一本こなせるか？」
まっち―「穴埋めは私達に任せて、連れて行って下さい。」
A「大丈夫。一本くらいなら平気だから。」
まっちー「でも。」
ﾏﾈ「次のが終わったら連れて行ってやるから。」
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作者名：まっちー | 作成日時：2014年7月18日 16時
