夕立ち【ky】 (ページ9)

今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:5,365 hit

8話目ページ9

・

・

キヨさんに連れてかれた場所はいかにも高級そうなタワーマンションで、慣れたように中に入っていった

意外にも私の家と距離が近いのと、こんなタワーマンションがあったのかと色々と驚くことがあった

「Aちゃん？はやくおいで」

急に私が立ち止まったものだからキヨさんは振り返って私を呼んだ

慣れない風景にぎこちなく周りをきょろきょろしていたら

「こういう所あんまり来たことない？？」

とキヨさんに聞かれた

実の所、私の家は結構旅行をする方でまあまあ良い宿やホテルに泊まることが何回かあった
そのため高級そうなマンションを見ても綺麗だなとしか思わなくなってしまった

『いや、綺麗な所だなって、、、』

「あはは、ここ綺麗だよね、Aちゃん綺麗好きだからいい所だと思うよ」

そう言ってくれてその場を明るくしてくれた

「着いた、ここが俺の部屋だよ」

、、、、、広、、、、
下手したら私の家より広いのではないか

『、、とても広いんですね、、、、、、』

人が住む所が広くて綺麗だとテンションが少し高くなるんだけどわかる人いる？

「はは、そうかな？俺、ここ住んでから全然経ってないから綺麗だよ」
「どうぞ上がって？」

『お、お邪魔します、、、』

白を基調とした部屋でとても綺麗だ
リビングに入ると柑橘系の良いかおりがして、体の緊張が少し解けた気がした

「Aちゃん座ってて」

リビングに入ってからずっと立ってた私にキヨさんが言った

『あ、はい、失礼します』

座ってちょっと待ってると、

「はい、どうぞ」

キヨさんが温かい緑茶を入れてくれた

『わ、わざわざありがとうございます』

「ごめんね、こんなのぐらいしか無くて」

『いえいえ、、、、すみません、、、』

出されたお茶を飲むと冷えていた体が温まった
キヨさんは座り直して

「それで、、Aちゃん、、何があったの？」

話を切り出してきた

・

・