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29話目 ページ30





リビングに戻り5人で話した、4人で話してる時とは少し違う賑やかさで楽しかった、その後フジ達は帰って俺とAちゃん2人になった、賑やかさの余韻が残っていてAちゃんはまだにこにこしている

『キヨさん』

「ん?どうした?」

『ううん、なんでもない』

「んふふ、何それ」

「あ、そういえば、俺と住むの決まった?」

そういえば、なんて言ってるが電話をした時からずっとその事を気にしていた

『あ、そうだ、、、』

Aちゃんは忘れてたみたいだ、、、少し悲しいと言っては何だが、楽しかったから忘れてたということにしておこう

「Aちゃんが俺の家に来たかったらいつでも来てもいいんだよ、帰りたかったら帰っていい」

これは本心だ、Aちゃんの意志を尊重する

『キヨさんはAがいたら迷惑でしょ、しかも都合よくキヨさんの家に来たり居なかったりしたら、それと、キヨさん人気なんでしょ、Aと住んでるのバレたら炎上しちゃうんじゃないの』

この子はどこまでも人の事を気にしている

「Aちゃん」

Aちゃんと目を合わせる

「迷惑って言うなよ、Aちゃんのこと1度も迷惑だなんて思ったことねえよ」

な?と慰めながらAちゃんの頭を撫でた

『キヨさん、A、キヨさんと一緒にいたい』

そう言うと涙を流した、Aちゃんの涙は見たくない、泣かせたくないって思っていたのに、この涙は何だか嬉しく思えた

「うん、Aちゃんのしたい方を選んでくれて嬉しい」

さらに涙を流した、指で拭いながら

「ふふ、泣くことないだろ、俺Aちゃんと暮らせるのめっちゃ嬉しいよ」

「これからよろしくね」

Aちゃんは微笑んで

『よろしくおねがいします、、、』



Aちゃんが落ち着いた後、ちらっと時計を見ると夕方だった

「もうこんな時間か、、」

なんか前もこういうこと言った気がするな
Aちゃんの方を向いて

「泊まっちゃう?」

『もちろん』

ふふ、やっぱりね、と思いながらにやっと笑った
Aちゃんは顔を背けながら

『夜ご飯何にしよっか』

肉が食べたいなぁ、なんかこの会話めっちゃ新婚みたいでいいなぁ

「あっ、俺ハンバーグが食べたい!」

ぱっと思いついたのがハンバーグで口がハンバーグの味になってしまった、Aちゃんはじっと俺の事を見てる



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作者名:うおおん | 作成日時:2021年3月16日 15時

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