夕立ち【ky】 (ページ17)

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16話目ページ17

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照れ隠しの為に冷静にそんなことを言う
ここで素直に恥ずかしがればいいのに、可愛くないなと自分で思う

「多分大丈夫だよ、撮影手伝ってくれてありがとうね、あっちの部屋行こっか」

撮影部屋に戻るとフジさん達から「笑わせてごめんね」なんて笑いながら言われるからまた思い出し笑いしてしまった

その後、少しお話してからフジさん達3人は家に帰った
さっきの賑やかさはどこに行ったのかと思うぐらい静かになった部屋

私とキヨさん2人だけになった

『キヨさん』

なんとなく名前を呼んでみる

「ん？どうした？」

さっきの余韻がまだ残っているのかニマニマした顔でこちらを振り返る

『ううん、なんでもない』

「んふふ、何それ」

あ、そういえば、とキヨさんが言う

「俺と住むの決まった？」

キヨさんはまだニマニマしてる

『あ、そうだ、、、』

実を言うと皆といるのが楽しくてすっかり忘れていた

「Aちゃんが俺の家に来たかったらいつでも来てもいいんだよ、帰りたかったら帰っていい」

そうだった、さっきの電話で言ってくれたな

『キヨさんはAがいたら迷惑でしょ、しかも都合よくキヨさんの家に来たり居なかったりしたら、それと、キヨさん人気なんでしょ、Aと住んでるのバレたら炎上しちゃうんじゃないの』

「Aちゃん」

キヨさんは私の名前を呼んだ
キヨさんと目を合わせると

「迷惑って言うなよ、Aちゃんのこと1度も迷惑だなんて思ったことねえよ」

な？と慰めるように私の頭を撫でてくれた

こんな優しい事されたら、誰だって断ることなんて出来ないよ

『キヨさん、A、キヨさんと一緒にいたい』

昔から自分なんかでいいのかなと思うことを主張するとき、どうも涙が出てきてしまう癖がついている
その為、今も泣いてしまっている

「うん、Aちゃんのしたい方を選んでくれて嬉しい」

優しい声色のキヨさんを見たらもっと涙が出てきてしまった
涙が流れる度に細長い指で拭ってくれるキヨさん

「ふふ、泣くことないだろ、俺Aちゃんと暮らせるのめっちゃ嬉しいよ」

「これからよろしくね」

『よろしくおねがいします、、、』

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なんか終わりそうな雰囲気になってんな
さすが無計画の具現化

最俺の絡みを増やしたい