【ヒロアカ】にちりんのひめ (ページ31)

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クラス観察その2 ページ31

「耳郎さんと口田くんのとこはわかりやすい！二人共、音にまつわる“個性”。それを掻き消す“個性”をどう攻略するか…」

マイク先生の“個性”ってとにかく声量が凄いから、耳に入るだけで致命傷になる。比喩的な意味じゃない部分も含めて。

口田くんの“個性”で動物を操ろうにも、鳥をはじめとしたほとんどが、マイク先生の声量で逃げてっちゃって…他に方法がない。

かろうじて虫がいたけど、口田くんは虫が苦手でなかなか踏み出せずにいた。
そんな中、響香ちゃんの説得で、勇気を出した口田くんは虫達に語りかける。

『お行きなさい小さき者どもよ。騒音の元凶なる男、討ち取るは今ですいいですか…』
『超喋るじゃん！！』

めっちゃ震えてる…めっちゃ喋ってる…
口田くんって“個性”使うとこんなに喋るんだね。普段物静かだからびっくりしちゃった。

虫を操れたおかげで、音の伝わりにくい地中から、虫達がマイク先生に迫る。超大きな悲鳴を上げたマイク先生は気絶、その隙に二人共ゲートを通過した。

「あれは…プロでもキツイね…」
「口田くんエグイなぁ…」
「虫程度で情けない！」
「すごいや…着々とクリアしてく。みんな決して諦めない、立派な雄英生徒なんだ……！」
「いや…あいつめっちゃ諦めとるよ」

ス…とリカバリーガールが指し示した先には…

『やってられっかこんなクソ試験～～～！！！』
「峰田くん…！？」

あっ…あれぇぇ…？どうしたんだろう、峰田くん…あんなに林間合宿楽しみにしてたのに…

「報告～～～飯田・尾白チーム…条件達成！報告～～～障子・葉隠チーム……条件達成！」

これで残るは切島くんと砂藤くん、上鳴くんと三奈ちゃん、お茶子ちゃんと青山くん。そして…峰田くんと瀬呂くんのチーム。

「まだ全然チャンスはありますよね！！」
「どうかねぇ。やる気が途切れぬ者ならともかく…」

『ファッ◯だ！！圧倒的ファッ◯！！こんな理不尽試験やってられるかーーーーーー！！』

「ああなると厳しいかもねえ」
「あれだけ林間合宿楽しみにしてた峰田くんが何故……」
「まァ、オールマイト(あんたのとこ)とマイク…セメントス、そしてミッドナイトは特に難易度高いからねえ。人によっちゃ詰む…『詰んだ』と認識しても仕方ないよ」

確か、ミッドナイト先生の“個性”は『眠り香』。
体から放たれる香りで、相手を強制的に眠らせる“個性”…