第三百二十八訓 始まりはいつも突然に ページ6
あたし達はそれを、タンクの上に乗って眺めていた。
A「…ねェ、銀」
銀時「あ？」
A「母ちゃんって…とてもすごいね」
銀時「……そうだな」
A「あたしもいつか、なれるかな。あんな強い女の人に…」
銀時「…さーな」
＊＊＊＊＊＊＊＊
それからお房さんと勘七郎と別れたあたしは、一人家に帰っていた。既に外は暗くなり、空には月が昇っている。
あたしは家の前にスクーターを止め、扉を開けた。
A「ただいま〜」
時雪「あ、おかえりA」
あたしを笑顔で迎えてくれたトッキーは、机の上に鯖の味噌煮を乗せていた。他にも白ご飯やほうれん草の胡麻和え、味噌汁が置いてある。
時雪「ちょうど晩ご飯、準備してたところなんだ」
A「そっか。じゃ、ナイスタイミングだね」
あたしもすぐに食卓に座り、トッキーと向かい合わせでご飯を食べる。
「「いただきます」」
手を合わせてから、二人同時に箸を手に取った。鯖の味噌煮を解しながら、トッキーがハル達の現状を報告する。
時雪「矢継さん達、ケガはもうほとんど治ったって。早ければ明日には退院出来るって言ってたよ」
A「ホント！？良かった…」
ホッとするあたしを見て、トッキーも笑みをこぼす。それから、鯖を口に含んだ。
ふと彼を見つめる。
もし自分が将来、誰かと結婚するなら。
どんな人を好きになるのだろう。
トッキーは、どんな人と結婚するのだろう。もし、トッキーにお嫁さんが出来たら…。
A「…？」
そんなことを考えると、胸の奥がモヤモヤした。
もどかしくて、むず痒くて、胸がきゅっと苦しくなるような…。
この気持ちは、一体…？
あたしは思わず、胸に手を当てた。
時雪「A？どうかしたの？」
トッキーが、首を傾げてあたしを見つめてくる。
あたしもハッとして、首を振った。
A「ううん、何でもない」
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ミリア - すごく気に入った作品で面白かったですもし他の作品を作る予定なら銀魂の作品でアニメKかリボーンの世界にトリップか転生した銀時か高杉の姉か妹の作品が読んでみたいです説明が下手ならすみませんこれからも体にきよつけてがんばてください。応援してます。 (2017年8月9日 18時) (
レス) id: e3c7f73b1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミサ | 作成日時：2017年7月7日 0時
