第三百六十五訓 バカな人は考え方もクセのある変化球【紅桜篇27】 ページ43
見事船内に潜入したあたしと新八は、攘夷志士達の目を盗んで甲板に出ることが出来た。
船頭を覗いてみると、そこには磔にされた神楽が。
新八「神楽ちゃ…」
A「新八、待て。あいつらが神楽から離れないと、あたしらがすぐ囲まれちまう…」
あたしがそう言った次の瞬間、爆音が船上に響いた。
物陰に隠れて様子を伺うと、どうやら別の攘夷グループが、この船を襲っているらしい。
爆撃を受けてボロボロになった金髪のイノシシババア(※また子)が、同じくボロボロになった妙に気持ち悪さを覚える男(※武市)に詰め寄る。
また子「武市先輩ィィィィ話が違うじゃないっスかァァ!!」
武市「予想が外れましたね。まァ砲弾も外れたからヨシとしましょう」
また子「外れてるのはアンタの頭のネジっスよォォ!!」
神楽「ブハハハハ、バッカじゃねーの!!私あんな連中と何にも関係ないもんネ!!勘違いしてやんの〜!ププッ恥ずかしい」
また子「何浮かれてんの!?お前が一番危機的状況なんだよ!」
どうやら神楽を攘夷志士と勘違いした連中は、人質として使った。
だがもちろん、神楽は攘夷志士ではないため、砲弾は躊躇なく船に撃ち込まれたーーということらしい。
バカでしょコイツら。バカだよ。
ヅラ兄ィもそうだけど、やっぱテロリストって考えがおかしいからバカばっかなんだね。
再び撃ち込まれた砲弾を前に、ババア達は神楽を置いて逃げ出す。
動くなら、今だ。あたしは傍らに落ちていた鉄パイプを手にして、新八と共に駆け出した。
A「もう今しかない!!行くぞ新八!」
新八「わかった!!」
あたしは一気に加速し、神楽の前に躍り出る。そして、鉄パイプで砲弾をぶん殴った。
A「ふんごぉっ!!」
ガキィッ!
砲弾のバカ強い力が、鉄パイプから掌に伝わる。ぐにゃ、と鉄パイプが歪んだのが見えた。
やっば、鉄パイプじゃ敵わねえ…!
あたしは砲弾を少し上向きになるように、鉄パイプの位置をずらした。
その隙に、新八が磔の台ごと神楽を救出する。
次の瞬間、爆発が起こった。
第三百六十六訓 みんなで重い物を持ち上げると必ず誰か一人はズル休みをする【紅桜篇28】→←第三百六十四訓 エリザベス先輩ィィイイイ!!【紅桜篇26】
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ミリア - すごく気に入った作品で面白かったですもし他の作品を作る予定なら銀魂の作品でアニメKかリボーンの世界にトリップか転生した銀時か高杉の姉か妹の作品が読んでみたいです説明が下手ならすみませんこれからも体にきよつけてがんばてください。応援してます。 (2017年8月9日 18時) (レス) id: e3c7f73b1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミサ | 作成日時:2017年7月7日 0時