132-1 新人さんいらっしゃい ページ44
【エントリーNo.1:囚人番号24番】
「どーもー、十三舎の吉田志乃でーす」
ここは南波刑務所十一舎。今日も今日とて資料の運搬を
ちなみに私が各舎を闊歩して資料配達に勤しんでるのはこれが初めてじゃない。看守長がいる前からこれに似た仕事はよく任せられてた。
だってほら…私、この南波刑務所のアイドルだから。百式看守長は南波刑務所の女神だよ？私はみんなの可愛いアイドルなので。
要するに顔が広く誰とでも一定の対応ができる能力を認められて、この仕事を託されているのだ。一癖二癖は当たり前の主任看守宛のが多いから、私のスーパーコミュ力が必要になるってわけ。
んで、ここは特にクセの強い「宇宙の十一舎」。主任看守はリアン・エイ11号と呼ばれる球体。もう一度言う。ヒトではなく球体。
もう意味わかんないよね！！でもそれにきちんと順応できてる自分は間違いなく天才だと思う。
「リアン主任ー、いらっしゃいますかー？」
『志乃ちゃーんこっちこっちー』
「あ」
いたいた。真下に。あっぶねー、もうちょっとで蹴るとこだった。
『はろはろ〜志乃ちゃん。元気してる？』
「はい、おかげさまで。主任、今日は倉庫整理の監督ですか？」
リアン主任の後ろには、十一舎の囚人ユピテルがいる。脚立に乗って何やら段ボールを片付けていた。
リアン主任に資料を看守室に置いたことを報告しつつ、その他連絡事項を話す。本部からの言伝とか世間話をテキトーに。
『そーだ、ついででごめんけど九舎に運んでほしい資料があったんだ。任せておk？』
「ええ、大丈夫ですよ。で、その資料は…」
「お探しの物はこちらですか？」
頭上からユピテルの声が聞こえて、それに反応して顔を上げる。
ユピテルが手にしている段ボールには、「九舎」と書かれていた。
「あー、ありがとうユピテ…ル……」
その瞬間、私の表情は一気に引き攣った。脚立に乗ったユピテルが腕を伸ばして段ボールを私に差し出していたのだ。
いや、ただ腕を伸ばしているならまだいい。こいつの「腕を伸ばす」は文字通り、うにょうにょと腕自体を伸ばしているからだ。
私が何かユピテルに言う前に、リアン主任のスピンタックル(私命名)が炸裂する。
『だーから楽すんなって言ってるでしょー！』
「ふぎゃ！？」
スピンタックルで脚立諸共吹っ飛ばされたユピテルは、猫が尻尾踏まれたみたいな声で泣いた。
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葵 - こんばんは🎵 続きがとても楽しみです❗ (2021年11月18日 21時) (
レス) id: 971912fc9c (このIDを非表示/違反報告)
シオン - 違っていたら申し訳ありませんが吉田志乃の父は銀魂に出てくる吉田松陽ですよね？それに弟子の虚も出ていますよね？銀魂ファンなんですか？実は私も銀魂ファンなんです。私の押しは、沖田君です。特に沖神が好きです。 (2021年5月16日 21時) (レス) id: 5d193de02d (このIDを非表示/違反報告)
シオン - すみませんがお願いがあります。[幕間] 夜明けになる前に [其の九] の場面での吉田天乃の絵が見たいです。お願いできませんか？ (2021年5月8日 14時) (レス) id: 5d193de02d (このIDを非表示/違反報告)
シオン - ところで、リクエストいいですか？私は、ハニーやトロワとの話が見たいです。 (2021年5月1日 4時) (レス) id: 5d193de02d (このIDを非表示/違反報告)
シオン - こんにちは、とても素晴らしい作品だと思います。続きを楽しみにしています。頑張ってください！ (2021年5月1日 4時) (レス) id: 5d193de02d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミサ | 作成日時：2021年3月9日 23時
