128-2 訓練するか？ ページ30
「71番お前ここにいたのか！さっさと二人ともグラウンドに出ろ」
「げっ」
「見つかった」
「あ、六力さんお疲れ様です」
「志乃？お前も来てたのか」
旦那を連れてきたであろう六力さんと、軽く挨拶を交わす。危ない危ない、うっかりこいつらのペースに乗せられちゃってた。
「まず準備運動からだ、見張ってやるからしっかりやれよな」
「なんだこいつ大卒みてぇな面して偉そうに」
「大学行ってねぇわ！」
「準備運動ねぇ〜」
「ホントにやる気ねぇなお前ら…」
「おいおっさんも何か言えよ、年上だろ」
「え？俺この人と同い年なんだけど」
「「え！？」」
えっ、同い年！？六力さんと！？
えーと、確か六力さんは25歳だったから、つまり旦那も…えっ、25…？
「あんた苦労しすぎじゃね？」
「ガチの同情の目やめて」
「…………」
「お嬢ちゃんのが一番メンタルにくるんだけど」
まじでかー、マジでかー……。人ってホント見かけによらないんだなぁ…。
つーかこのままの流れだと、六力さんに監視含め指導も丸投げできそうだぞ。そうすれば、私は個人の訓練に集中できる。何それ最高かよ。やったぁ。
「六力さん」
「あ？」
ジューゴを任せようと六力さんに声をかけたその時、目の前をサッカーボールがよぎった。その瞬間、六力さんの目がギラリと輝く。
あ、何か一気に嫌な予感が。
「すいません、そこのボール取ってもらえますかー？」
「っしゃあ任せろ！必ずゴールに入れてやる！」
あ…ああ〜……行っちゃった…。ボールを追いかけて走り出した六力さんの背中を眺め、溜息を吐く。
六力さん、ボールに限らず球体を見ると蹴りたくなる癖マジでやめた方がいいですよ。こうなるから。
「これでよし。サッカーゴールはここから遠いから、しばらく帰ってこないよ」
「おぉー」
こらジューゴ。何称賛の拍手してんだお前は。六力さんの代わりにはっ倒すぞ。
「お前ら六力さん追っ払ったくらいで何喜んでんだ？まだこの私がいるだろうが」
普段抑え目にしてる殺気を少し放出して、二人を睨みつける。私よりジューゴ達の方が背は高いけど、立場では私の方が勝る。訓練から逃げようとしようもんなら、容赦はしない。
しかし、ジューゴと旦那は私を見下ろし、キョトンとするだけ。オイ何だその反応は。ナメてんのか？拳を握って迫る私に対して、特にビビる様子もない。
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葵 - こんばんは🎵 続きがとても楽しみです❗ (2021年11月18日 21時) (
レス) id: 971912fc9c (このIDを非表示/違反報告)
シオン - 違っていたら申し訳ありませんが吉田志乃の父は銀魂に出てくる吉田松陽ですよね？それに弟子の虚も出ていますよね？銀魂ファンなんですか？実は私も銀魂ファンなんです。私の押しは、沖田君です。特に沖神が好きです。 (2021年5月16日 21時) (レス) id: 5d193de02d (このIDを非表示/違反報告)
シオン - すみませんがお願いがあります。[幕間] 夜明けになる前に [其の九] の場面での吉田天乃の絵が見たいです。お願いできませんか？ (2021年5月8日 14時) (レス) id: 5d193de02d (このIDを非表示/違反報告)
シオン - ところで、リクエストいいですか？私は、ハニーやトロワとの話が見たいです。 (2021年5月1日 4時) (レス) id: 5d193de02d (このIDを非表示/違反報告)
シオン - こんにちは、とても素晴らしい作品だと思います。続きを楽しみにしています。頑張ってください！ (2021年5月1日 4時) (レス) id: 5d193de02d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミサ | 作成日時：2021年3月9日 23時
