123-2 次に向けて ページ18
「82番を引き取るついでに、特別にうちの超お洒落でゴージャスな護送車で送ってあ・げ・る❤感謝なさい」
「「オカマのオバケだぁーーーー！！」」
「オバケは余計よ！」
突如現れたコンクリ厚化粧オカマオバケに泣き叫ぶと、怒りの声が飛んできた。
今日はやけに気が合うな、ウノ。握手は絶対しないけど。
さっさと帰ろう、とキジさんに怒鳴られる主任を横目に、護送車に乗り込む。
あー、眠い…！意識せずとも眉間にしわが寄っちゃう…。溜息と共に眉間を揉んでると、ハニーが近付いてきた。
「志乃さん、十三舎に着くまで護送車で寝るか？なんなら肩貸すぞ？お望みとあらば膝でも」
「寝るけど膝も肩もいらん。ジュ〜ゴ〜」
「おう…寝よ…」
同じく目を擦っていたジューゴを呼びつけて、並んで座席に腰を下ろす。お互いに体を寄せ合い、くっついて目を閉じた。
悔しいけど、ジューゴと一緒にいる時が一番ちゃんと眠れるんだよね。理由はわからないけど。
ポスリと肩に頭を乗せると、その上からジューゴが頭を乗せてくる。普段なら鬱陶しくて跳ね除けてるところだけど…。なんか…疲れたからかな…そんな余力もなく、意識が微睡んでいく。
ふと、ジューゴの掌に目がいった。細いながらも骨張った“男”のそれに、静かに自分の手を重ねる。
…私も馬鹿だよなぁ。こんな奴に絆されちまってさ。
いずれジューゴは“奴ら”のものになるとわかっているのに。私が助けられないのを知っているのに、軽率に守るなんてぬかして。
そしたらコイツまで、私のことを守るなんて、子供みたいな約束交わしてさぁ……。
…うん。きっとこの約束は叶わないだろうけれど。
でも、今だけは。こうやって、肩を貸して眠ったなって記憶もあっていいと思うんだ。
そうして、瞼をそっと閉じる。夢は見れなかったけど、穏やかな睡眠をとることが出来た。
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葵 - こんばんは🎵 続きがとても楽しみです❗ (2021年11月18日 21時) (
レス) id: 971912fc9c (このIDを非表示/違反報告)
シオン - 違っていたら申し訳ありませんが吉田志乃の父は銀魂に出てくる吉田松陽ですよね？それに弟子の虚も出ていますよね？銀魂ファンなんですか？実は私も銀魂ファンなんです。私の押しは、沖田君です。特に沖神が好きです。 (2021年5月16日 21時) (レス) id: 5d193de02d (このIDを非表示/違反報告)
シオン - すみませんがお願いがあります。[幕間] 夜明けになる前に [其の九] の場面での吉田天乃の絵が見たいです。お願いできませんか？ (2021年5月8日 14時) (レス) id: 5d193de02d (このIDを非表示/違反報告)
シオン - ところで、リクエストいいですか？私は、ハニーやトロワとの話が見たいです。 (2021年5月1日 4時) (レス) id: 5d193de02d (このIDを非表示/違反報告)
シオン - こんにちは、とても素晴らしい作品だと思います。続きを楽しみにしています。頑張ってください！ (2021年5月1日 4時) (レス) id: 5d193de02d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミサ | 作成日時：2021年3月9日 23時
