118-2 さてこれからどうしましょう ページ1
様子を伺っていたウノが、私の意図を察したらしい。こちらへ近寄って、私の肩に肘を置いた。
『どういうこと！？89489番なら止められるって…しかも囚人達とってまさか…！』
「あぁ、出来るぜ？俺達なら」
「ここにいる彼らに、既に協力を頼んであります。彼らと共に、伯爵を沈黙させます。なので、その際とった彼らの行動全てを見逃していただけないでしょうか？」
『ちょっと志乃ちゃん…一体何をするつもりなの？囚人と一緒にだなんて…君だけでもどうにか出来るだろう！？』
「心配すんなよ。失敗したら地下牢に入れるなり刑期を延ばすなり何なりすればいい。覚悟は出来てる」
「ええ、たった今言質をとりました。まぁ、責任の一端は私にもありますし。こちらでカタをつけるのが筋かと…」
あ。そろそろ爆発するな、ハロウィンさん。
案の定、次の瞬間、無線機越しに叫び声が炸裂した。
『ふざけるなぁああ！君はこの状況をわかってるのか！？囚人に協力をあおぐなんて何考えてるんだ！もういい！！囚人の協力なんか必要ないってそこにいる奴らに言っておけ！志乃ちゃんはそいつらが悪さしないように見張っておくんだぞ、わかったな！？』
ブチッ
「あ、切られた」
…ハロウィンさんってキレると口悪くなるんだな。
ここの連中ってみんな総じて口悪いよな。今に始まった事じゃないけどさ。
通信機をポケットに戻す私に、ウノがニヤニヤしながら話しかける。
「なぁ志乃ちゃん、アレ嘘だろ？」
「うん」
「えぇっ！？何でそんな嘘ついたんすか！？悪ふざけにも程があるっすよ！」
「バーカ。悪ふざけなんぞのためにわざわざあんな嘘吐くかよ。伯爵を止められるっつったのは嘘だけど、なんとかしたいってのは本音だぜ？それに、今ので状況がはっきりしたしな」
噛み付いてきたつむじだったが、私の意図がわからないようで、訝しげに私を見つめる。仕方ないな。ざっくりと説明してやるか。
「私が伯爵を止められるっつった時の反応でわかったんだ。ハロウィンさん達はあの二人を止める方法を知らない。または対処方法を今から考える、って様子だった。これで、問題解決に時間がかかることがわかった」
「止める方法がわからないのに、一体どうするつもりなんだろう」
「さぁな。でも、そこは別にわからなくてもいい。重要なのは、今の奴らは私達に構ってる暇がないってことだ。だから、その間にこっちで策を講じて、伯爵を抑える」
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葵 - こんばんは🎵 続きがとても楽しみです❗ (2021年11月18日 21時) (
レス) id: 971912fc9c (このIDを非表示/違反報告)
シオン - 違っていたら申し訳ありませんが吉田志乃の父は銀魂に出てくる吉田松陽ですよね？それに弟子の虚も出ていますよね？銀魂ファンなんですか？実は私も銀魂ファンなんです。私の押しは、沖田君です。特に沖神が好きです。 (2021年5月16日 21時) (レス) id: 5d193de02d (このIDを非表示/違反報告)
シオン - すみませんがお願いがあります。[幕間] 夜明けになる前に [其の九] の場面での吉田天乃の絵が見たいです。お願いできませんか？ (2021年5月8日 14時) (レス) id: 5d193de02d (このIDを非表示/違反報告)
シオン - ところで、リクエストいいですか？私は、ハニーやトロワとの話が見たいです。 (2021年5月1日 4時) (レス) id: 5d193de02d (このIDを非表示/違反報告)
シオン - こんにちは、とても素晴らしい作品だと思います。続きを楽しみにしています。頑張ってください！ (2021年5月1日 4時) (レス) id: 5d193de02d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミサ | 作成日時：2021年3月9日 23時
