89-3 来る前のお話 ページ50
「え？志乃…さんも、あの人に会ったことあるの？」
ザクロがぎこちなさげに、私の顔を覗き込んで問いかけた。
可愛いな〜すごく可愛い。なんかすごい癒された…。
ごちゃごちゃした感情が一回リセットされて、落ち着いて答えることが出来た。
「うん。めんどくさかった。つーかここに来る前にそこにいたってことは、アンタ一角と一緒にいたんでしょ？大丈夫だった？変なことされなかった？」
「あ、はい…。大丈夫です」
「本当？特に一角に手ぇ出されなかった？もし何かされてたら遠慮なく私に言ってね？今度会った時にみっちり調きょ…じゃなかった、お仕置きしておくから」
「は、はい…ありがとうございます…」
「志乃ちゃんそれ言い換えれてねぇからな。ほぼ同義だからな」
うるせぇやい。ニッコリ笑顔で余計な事言いやがったウノを制した。
「あ、あの…志乃さんは、一角とも知り合いなんですか？」
「そういえば俺もそれは気になってた。あの時顔見るなり殴りかかってたし…それくらい仲の良い間柄なのかなーって思ってたけど」
「はっはっはー…口には気をつけろよムサシ。誰と誰が仲良いって？」
「あ…ゴメン」
またもや笑顔でムサシの頭を鷲掴みする。
ふむ、悪いと思ったらすぐに謝罪するのはいい事だぞ。えらいえらい。
「知り合いっちゃ知り合いだけどな。昔いた組織で世話してたバカ弟子だ。相変わらずヤンチャで可愛げなくてクソムカつくけどな。アイツ私が師匠なのに一切敬う様子見せねえんだぜ！？どうかしてるだろ。能力の使い方もあの電気の剣も心眼だって、私が教えたのによぉ」
「え…。じゃあ俺が今使えてる心眼って元々志乃ちゃんのだったのか？」
「ま、そういう事」
そーだよ。私が一角を弟子にとったおかげで、ムサシは光を失っても戦えるようになったんだからな。
うははは！私の偉大さを改めて思い知ったか！
「…………」
「え、何でそこで無言なの」
「いや、なんか運命的なものを感じてさ。嬉しくなっちゃって」
「やめろ」
そこで感じるな盲目ムーブメントを。
抱きしめようとする手をバチンと払う。
「しっかし大丈夫だったかなぁ…。あの看守長さんと一角、絶対そり合わないと思うんだけど」
「…あぁ…」
ザクロの目が明後日の方向を向く。
その反応、心当たりがあるね？
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ミサ(プロフ) - 瑠碧さん» わぁい、ありがとうございます！(両手を上げてステップしながら狂喜乱舞) (2020年8月4日 20時) (
レス) id: a8a88a74d7 (このIDを非表示/違反報告)
瑠碧(プロフ) - 殺意を抑えようとブツブツ呟いてる志乃ちゃんクッソかわよ絶対に推し続けるわ← (2020年8月4日 11時) (レス) id: 3cee96974c (このIDを非表示/違反報告)
ミサ(プロフ) - リリアさん» ありがとうございます！御一行出したくて出したくて仕方なかったので、ようやく出せて一安心です。これからもよろしくお願いします！ (2020年7月30日 12時) (レス) id: a8a88a74d7 (このIDを非表示/違反報告)
リリア - はじめまして！御一行がではじめてからますます面白くなってきました！！これからも更新頑張ってください！ (2020年7月29日 21時) (レス) id: 4a2141df19 (このIDを非表示/違反報告)
ミサ(プロフ) - 瑠碧さん» ありがとうございます^_^これからもよろしくお願いします。 (2020年7月26日 13時) (レス) id: a8a88a74d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミサ | 作成日時：2020年7月23日 12時
