89-1 来る前のお話 ページ48
全員で集まって、やる事といえば輪になってトランプ。
定番のババ抜きだ。そして例の如く、私も参加する。
ゲーム中の話題はもっぱら主任看守緊急会議、そして今日来る看守長代理について。
「そういや今日って主任看守が全員緊急会議で呼び出されたらしいな」
「ああ、なんでも今日から看守長代理ってのが来るらしいぜ。多分それ絡みじゃねーの？」
「看守長代理？じゃああの女の看守長さん今いないの？そりゃ残念だなぁ」
「いいからさっさとババ引きなさいスケベクズ」
「スケベな事言ってませんよ！？」
「しかもその代理男らしいぜ」
「えーと、確かここと同じ系列の『南波女子刑務所』の看守長さんらしいよね。どんな人だろ〜」
「女子…刑務所…。聞くだけでおぞましい」
「リャンくんまだ女性が苦手なの？またうちに来るかい？」
「遠慮させてもらう」
「南波女子刑務所…どっかで聞いたことあるな。つーか何か身に覚えが…」
「女の自慢話とかなら他行けよな」
「女子刑務所の看守長とは以前ジューゴが言ってた者のことでござるか？」
「俺もザクロから聞いただけだからアイツに聞いた方が早いぞ」
「その人多分『シン』って人だよ」
「確かお前らここに来る前はそこにいたんだよな。じゃあ知ってて当然か」
「うん、でも…」
と、ここでウノがザクロに食いついた。
「ちょっと待て、そこにいたって女子刑務所だろ！？どういうことだオイ。詳しく聞かせろ！特に女子の話！」
「い、いや…これには色々と事情があって…。話すと長くなっちゃうから…」
「女子の話なら長くてもいい」
「落ち着けウノ」
ものすごい勢いで、今にも飛びかかってきそうな程だ。
私はびっくりするザクロを守るためにウノの頭を叩き落とした。
殴られたウノは見事床とキッス。わあ、おめでとう！
顔面を思い切りぶつけて痛みに震えるウノの横で、ハニーはずっと記憶を辿っていた。
「シン…？シン…。それもどっかで聞き覚えが…」
「あ！あの人じゃない、前に僕らが
「あ、あいつか。自分の事プリンスだの貴公子だのイケメンだのほざいてた超絶ナルシ野郎だ」
「そうそう、自分の事美男子とかイケメンとか言ってる超絶ナルシの人」
「お前らが言うなナルシ共」
トロワに続いて、ハニーも思い出したようだ。
つか盛大なブーメランだからな、それ。不服そうな顔すんじゃねぇよそこのお前ら。
89-2 来る前のお話→←88-4 今日も南波刑務所は騒がしい
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ミサ(プロフ) - 瑠碧さん» わぁい、ありがとうございます！(両手を上げてステップしながら狂喜乱舞) (2020年8月4日 20時) (
レス) id: a8a88a74d7 (このIDを非表示/違反報告)
瑠碧(プロフ) - 殺意を抑えようとブツブツ呟いてる志乃ちゃんクッソかわよ絶対に推し続けるわ← (2020年8月4日 11時) (レス) id: 3cee96974c (このIDを非表示/違反報告)
ミサ(プロフ) - リリアさん» ありがとうございます！御一行出したくて出したくて仕方なかったので、ようやく出せて一安心です。これからもよろしくお願いします！ (2020年7月30日 12時) (レス) id: a8a88a74d7 (このIDを非表示/違反報告)
リリア - はじめまして！御一行がではじめてからますます面白くなってきました！！これからも更新頑張ってください！ (2020年7月29日 21時) (レス) id: 4a2141df19 (このIDを非表示/違反報告)
ミサ(プロフ) - 瑠碧さん» ありがとうございます^_^これからもよろしくお願いします。 (2020年7月26日 13時) (レス) id: a8a88a74d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミサ | 作成日時：2020年7月23日 12時
