84-2 冥くんと異土くんと私 ページ34
「俺としてはお嬢様を独占するあのクソ野郎が居なくなって万々歳だけどよ。お嬢様はそうはいかねぇんだろ？昔散々言ってたじゃねぇか。三日月は必ず自分が殺すってよ。いいチャンスなんじゃねぇの？」
ハァー…何を言ってるんだ冥くんは。
まず大前提に、私はもう殺し屋じゃない。だからそもそも、仇討ちなんてできない。
確かに師範が死んだ時は悲しかったし、三日月が憎かったけど…。今になって思うと、師範がいなくなったことで、私はこの世界から抜け出そうと考えた。
師範のことは嫌いじゃないけど、あのままいれば、私は今もきっと奴らの元にいた。母さんの願いを聞き損ねていた。
三日月は、私に母さんの言葉を届けてくれたのだ。
「冥くん。異土くん。悪いけど、私はアンタらに絶対手を貸さない。私はもう殺し屋をやめたんでね。三日月とやり合うってんなら私は止めないし、正直どうでもいい。…それとも、アンタ達には三日月に負ける気しかしないわけ？私の
肩越しに振り返って、ニヤリと笑ってやる。
あ、ちょっと怒った？「私の」七罪師範って言ったから。
「はぁ？ッハハ。おいおいお嬢様ってば、俺と七罪を一緒にしてんじゃねぇよ。ご主人様の一番の側近だとかぬかして、三日月にあっさりやられたヘボ剣士と比べないでくれる？」
「私の師範はヘボじゃないんですけど？そこんとこ間違えないでくれないかな、冥くん」
「…チッ。とっくに死んでるくせに、今もお嬢様を独占してやがるとかマジでムカつく」
当たり前だよ。私の師範なんだから。
わ・た・し・の！師範だから！
プイとそっぽ向いていると、背後から殺気を感じる。
その場から離れるべく移動しようとしたら、腰を抱かれ連れてかれた。何でや。
離脱した瞬間、そこに銃弾がこれでもかってほどブッ込まれた。
「ねぇ異土くん放してくれない？」
「冥とばっかりお喋りしてるのズルい」
「ハイハイすいませんね」
「お嬢様は俺の」
「違えわバーカ。俺のだわ」
「二人とも違うから」
そこで取り合いすんなよ。君らが喧嘩するとメンタル的に一番被害受けるの私なんだからね。
ていうかこんな状況なのに私でリラックスしないでくれ異土くん。
ぎゅーっと抱きしめてスリスリすんな。匂いを嗅ぐな！
今！かなりの！緊急事態！
「おい異土くんズリーぞ。俺だって久しぶりにお嬢様抱きしめたい」
「冥は後で。今は俺の番」
「やめろ」
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ミサ(プロフ) - 瑠碧さん» わぁい、ありがとうございます！(両手を上げてステップしながら狂喜乱舞) (2020年8月4日 20時) (
レス) id: a8a88a74d7 (このIDを非表示/違反報告)
瑠碧(プロフ) - 殺意を抑えようとブツブツ呟いてる志乃ちゃんクッソかわよ絶対に推し続けるわ← (2020年8月4日 11時) (レス) id: 3cee96974c (このIDを非表示/違反報告)
ミサ(プロフ) - リリアさん» ありがとうございます！御一行出したくて出したくて仕方なかったので、ようやく出せて一安心です。これからもよろしくお願いします！ (2020年7月30日 12時) (レス) id: a8a88a74d7 (このIDを非表示/違反報告)
リリア - はじめまして！御一行がではじめてからますます面白くなってきました！！これからも更新頑張ってください！ (2020年7月29日 21時) (レス) id: 4a2141df19 (このIDを非表示/違反報告)
ミサ(プロフ) - 瑠碧さん» ありがとうございます^_^これからもよろしくお願いします。 (2020年7月26日 13時) (レス) id: a8a88a74d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミサ | 作成日時：2020年7月23日 12時
