78-3 最後の一振り ページ12
「嘘だろオイ、シロガネちゃんまだあの刀使えたの！？ヤバいじゃん」
「しかし、見たところ限界のようですね。アレの本領を発揮できるのもこれが最後、といったところでしょう」
「ふむ…なるほどな」
また前に一人出てきた。
顔の左側を覆う仮面、義手…フォースさんか。
「シロガネの力が限界を迎えているというのなら、それを越えさせればいい。要は力を使わせるのだ」
義手に嵌め込まれた宝石のように輝く石。それが光ると、今度は体に重みが増した。
グッ、と上から押さえつけられるような感じ。この場だけ重力の更なる負荷がかかってる。
「…ッチ」
アイツら…この私がこれ以上の力を纏わせられないとでも？
ハハ、ハハハハハ。上等だ。力が使えなくなるのは正直辛いが、この際だ。
100%？そんなものお前らなんかにくれてやるわけないだろう。
100%の力じゃない。半分くらいの力でお前らを薙ぎ払ってやる。
「纏」
ゴォォッ！フォースさんの「重力」が、刀に集約されていく。
全部は必要じゃない。多少分散させて、扱えるくらいの力に抑える。
そうしている間にも、エルフ達は「ゲート」を通って逃げていく。
「待ちやがれ腐れ外道共ぉ…！！」
刀を振るうまで後、3、2、1。
「またな、シロガネ。ジューゴにも言っといて。もうすぐ会えるってね」
「…ッ、うらぁああ！！」
0。渾身の力で振り抜かれた一閃は、地面を抉りながらエルフ達に迫る。
しかし、奴らは斬撃が届くより前に「ゲート」に入り、消滅してしまった。
斬るべき敵を失った一撃は、そのまま向かいの壁まで飛んでいき、吹っ飛ばした。
あがった呼吸を整えようと、肩で息をする。体中がビリビリ震えてる。足に力が入らない。
ダメだ。立たなきゃ。刀を地面に突き立てたその時。
パキン
「……ぁ」
刀身が、真っ二つに折れた。
支えを失った私は、膝をついて地面に倒れる。
遠くでよく響き渡るキジさんの声を聞きながら、意識を手放した。
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ミサ(プロフ) - 瑠碧さん» わぁい、ありがとうございます！(両手を上げてステップしながら狂喜乱舞) (2020年8月4日 20時) (
レス) id: a8a88a74d7 (このIDを非表示/違反報告)
瑠碧(プロフ) - 殺意を抑えようとブツブツ呟いてる志乃ちゃんクッソかわよ絶対に推し続けるわ← (2020年8月4日 11時) (レス) id: 3cee96974c (このIDを非表示/違反報告)
ミサ(プロフ) - リリアさん» ありがとうございます！御一行出したくて出したくて仕方なかったので、ようやく出せて一安心です。これからもよろしくお願いします！ (2020年7月30日 12時) (レス) id: a8a88a74d7 (このIDを非表示/違反報告)
リリア - はじめまして！御一行がではじめてからますます面白くなってきました！！これからも更新頑張ってください！ (2020年7月29日 21時) (レス) id: 4a2141df19 (このIDを非表示/違反報告)
ミサ(プロフ) - 瑠碧さん» ありがとうございます^_^これからもよろしくお願いします。 (2020年7月26日 13時) (レス) id: a8a88a74d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミサ | 作成日時：2020年7月23日 12時
