36-2 あいつがいない！ ページ31
ニ、ニコが！！
ニコがいない！！
「わあああああああ！！ニコォォォォォ！！」
「オイお前ら、ニコがお前らの前に立ってなかったよな！？」
「え、ええ。僕らが先頭を歩いていたので…」
「志乃ちゃん、後ろは…！」
「ここ10m以内に気配はない…！その一歩先くらいが地下一階だから…」
最悪の可能性に、私とジューゴ、ウノはゴクリと生唾を呑んだ。体の震えが止まらない。
ヤバい。ヤバい。ヤ バ い ！！
ヤバすぎて語彙力が完全に死んでる。
それもヤバいけどニコを置いてっちゃったことが一番ヤバい！！
「やっべぇ〜…どうしよう…。ニコを置いてきちまった…。なぁジューゴ！あいつちゃんと薬飲んでたよな！？なぁ！？」
「いや…それがアイツ無くしたとか言ってて…」
「何ぃい！？それどういうことだ！」
「ヤバい…管理責任問題で主任に怒られる…いや、殺される…！」
ニコの不在に騒ぎまくる私達に、ハニーが若干引き気味というか戸惑ったような視線を向ける。
「なんだよ急に。ニコってあのちょっとネジ外れた奴だろ？そいつ病人だったのか？」
「病人だったら置いてきちゃったのはマズイよね。どっかで倒れてたりしないといいけどさ」
「…倒れる…？そんな程度で済むならまだいい…」
「そうだ…問題はそこじゃねぇ…。アイツにとって『薬』が無くなることがどんなにヤバイことか…。マジで夢に出てくるくらいのもん見ることになんぞ」
ニコの薬の件に関しては要注意しろって主任に言われてたのに…。
くそっ、無くしたって聞いた時点でもっと見ておくんだった…！
うわああああ！私のバカぁ！
「志乃ちゃん！頼む！いざとなったらアイツをどうにかしてくれ！」
「頼れるのはお前しかいないんだ…」
「殺される…ニコをなんとかしないと主任に殺される…！」
あぁ…せめてリャンかウパがいれば…！
…ん？リャンとウパ？
ちょっと待てよ。もし仮にニコが二人と一緒にいるなら…。
「待って。あの二人といるなら、もしかしたらなんとかなるかも…」
あっ！今一筋の光が差し込んでる！希望という名の光が！
もしかしたら大丈夫かもしれない！
最悪ニコは安静にしてるか気を失わせるかのどっちかの状態になってれば特に問題ないや！
やったぁ！大丈夫かも！
「やめろウノ！」
「離せ！俺は戻る！」
…あー。どっちかっていうとこっちのが問題かも。
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ミサ(プロフ) - イマツギさん» ありがとうございます！更新頑張ります！ (2020年5月2日 1時) (
レス) id: a8a88a74d7 (このIDを非表示/違反報告)
ミサ(プロフ) - 星猫さん» ありがとうございます！これからもどうぞよろしくお願いします。 (2020年5月2日 1時) (レス) id: a8a88a74d7 (このIDを非表示/違反報告)
イマツギ(プロフ) - 早く続きが見たいですね！更新頑張ってください！ (2020年5月1日 20時) (レス) id: e522761e6b (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 続編おめでとうございます！！ (2020年4月25日 16時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミサ | 作成日時：2020年4月25日 15時
