32-1 ヤバいヤバいヤバい ページ16
「お、おいこれどこまで落ちるんだ？」
「そんなの私が知るかよ！」
「つーかなんか滑り落ちてる感じしねーか？」
「滑り台みたいな感じだよね！」
「こんな急角度な滑り台があってたまるか！100%怪我するだろーが！」
「なんか志乃いつになく荒れてんな？」
「うっさいなぁ！人の不安煽ってそんなに楽しいか！つかどこまで落ちれば気が済むんだよ！」
「俺が知るか！」
ドゴッ
「「「「でっ」」」」
ほぼ90°の滑り台から落ちてきた私達は、その落ちてきた先で見事全員着地。
かといって綺麗なそれができたわけではなく、完全に落とされた感じ。
そのさまはもう見るに耐えない惨事だったことだろう。
死ななくてホント良かった。ありがとよクッション共。
「っつつ…どこだここ…」
「誰だ…！」
「あ？」
落ちた場所を確認しようと辺りを見まわすと、そこには見覚えのある人物が二人。
五舎の囚人であるリャンとウパだ。二人とも、両手足に枷がはめられている。
「し、志乃さん…！？どうしてここに」
「あれ？リャンとウパじゃん。どうしたんだよこんなとこで」
「それはこっちのセリフだ！何故急に上から降ってきた！？」
「こっちだってよくわかんねーよ。落とし穴にはめられて落ちてきた先がここだった、ってだけさ」
「ここって師匠達のお部屋なの？」
「なわけないでしょ。もっとちゃんとした所ですよ」
「そもそも何故お前らがこの五舎に来たんだ？」
喋り好きのウノがいろいろと説明をしてくれたので、ここは奴に任せることにする。
しかしまさか、五舎にこんな所があるなんてな。
おそらくだけどここは地下牢獄。
一等凶悪な犯罪者を管理するための場所だけど、リャンもウパもそこまでの囚人ではなかったはず。
外からの足音に気がつき、鉄格子越しに廊下へ目を向ける。
「オイ、なんかこっちに来るぞ」
「…少し黙っててください。迂闊に騒ぐと首持ってかれますよ」
ズリ、ズリ、と何かを引きずるような音。
暗がりから現れたのは、武器を引きずった人の形をした何か。多分ロボットみたいなもの。
顔にあたる部分がつぎはぎだらけで、若干赤くなっている。
貼られた札といい…まるでキョンシーだな。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 46人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ミサ(プロフ) - イマツギさん» ありがとうございます！更新頑張ります！ (2020年5月2日 1時) (
レス) id: a8a88a74d7 (このIDを非表示/違反報告)
ミサ(プロフ) - 星猫さん» ありがとうございます！これからもどうぞよろしくお願いします。 (2020年5月2日 1時) (レス) id: a8a88a74d7 (このIDを非表示/違反報告)
イマツギ(プロフ) - 早く続きが見たいですね！更新頑張ってください！ (2020年5月1日 20時) (レス) id: e522761e6b (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 続編おめでとうございます！！ (2020年4月25日 16時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ミサ | 作成日時：2020年4月25日 15時
