『万人斬り』の刑務官【ナンバカ】season:12 (ページ6)

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149-1 Bブロック開始！ページ6

『Bブロックに出るのは三舎！五舎！九舎！十舎！十二舎！そして十三舎だ。この中で勝ち残り、第三種目に進む舎はどこになるのか楽しみだぜ☆』

ステージに、出場選手が続々と現れる。

三舎の代表はキジさんとアキ。
アキに関してはまだデータ不足なんだよな。元教師で体操着泥棒ってことくらい。
何だこのクソデータ。今すぐ破棄させてほしい。

五舎代表は猿門さんと…ぅ、えぇっ！？

「なっ…あ、アンタ…」
「久しぶりだね、キジ」

う、うわぁああああーーー！！この香水の匂い、バッキバキの厚化粧……！
見間違えるわけがない、五舎の地下牢獄で戦ったカマ河童だーーーー！！
名前なんだっけ？覚えるつもりもなかったから覚えてないけど。まぁいいや。

しかしまさか、猿門さんがシークレット枠で河童野郎を選んでくるとは…。確かアイツ、元看守で風を起こす武器を持ってたよな。そういえばこのフィールドも、所謂閉鎖空間ではあるから状況はあの時と似てる…。あれは狭い場所だとかなり厄介だった。今回も同じようなことにならないよう、策は考えておくか。

あと、あの人とキジさんって仲良かった(意訳)ような…。

「久しぶりに顔が見れて嬉しいわ。今回は同じ軍同士、せいぜい仲良くやりましょ♡」
「そっちこそ相変わらずの厚化粧で安心したよ。同じ軍だろうが最後に優勝するのはアタイら五舎さ。それまではいい引き立て役になってもらうよ」
「相変わらずの減らず口ねぇ。最後にはそのアイメイクがドロドロになるほど悔し泣きさせてあげるわ」
「アタイもその厚化粧が悔しさで崩れるのを見るのが楽しみだよ」
「キィーーー！アタシのどこが厚化粧なのよ！アンタこそその悪趣味なアイメイクやめたらどうなのよ」
「誰のメイクが悪趣味だってぇ！？」

「お互いにツラ見たらわかんだろ。ニブチンか？悪趣味メイク共」
「聞こえてるわよ志乃ちゃん！！」
「聞こえてるんだよ小娘ぇ！！」

ちぇっ、バレたか。隠す気もなかったけど。
私が口を挟んだことで、こちらに気付いたカマ河童が歩み寄ってくる。

「アンタも元気そうじゃないか、小娘。相変わらずで何よりだよ」
「お前もなカマ河童」
「いい加減その呼び方やめな！アタイには五浄流可って名前があるんだよ！」