『万人斬り』の刑務官【ナンバカ】season:12 (ページ24)

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154-4 攻略法ページ24

「王の呪縛を破るなどと息巻いていたが、お前は先程から何も出来ていないではないか。助けるだと？よくぞそのような大口を叩けたものだ」
「…………」
「何だ、だんまりか？威勢の良さもここまでか」

くつくつ嗤う716番を静かに見据える。
まだ自分が優位な状況にいると思ってるな、コイツ。状況把握が出来ないとかやっぱまだガキか。

私はお前を待ってるんだよ。さぁ来い。撃つならば撃て。いつでも準備は出来てる。
もうお前が操れるのは、たった一人だろう？だったらさっさとそれを使いやがれ。

「まぁいい。女にしては、なかなか悪くない啖呵だった。それなりに愉しめたぞ」
「……」
「そうだな。これが終われば、お前は王の側女として置いてやろう。次はその美しい貌(かお)を、屈辱で歪める姿が見たい」
「ーーあ？」

っはー、何言いやがったコイツ？この私を側仕えに？？ほぉお？
あ、ダメだ。思ってたよりキレてるわ。自分の想定以上に腹立ててるとか何？コイツ、私の地雷をめちゃくちゃに踏み荒らしやがった。

ブワリ、と全身から殺気が滲み出る。隠す努力とか皆無。感情のままに垂れ流した。

「ほう、なかなかの殺気だ。まだそんなものを隠し持っていたか」
「……オイ王様。アンタこそさっきから私を煽っているだけだが、そうしてるだけで私を倒さないのは何故だ？」

そっちがその気なら、こっちだってやってやる。罵倒ならば私のフィールドだ。そう簡単に負けてられっかクソッタレ。

「今こうして無防備に立っている女一人殺せねぇとは、王様とやらは随分お優しいらしい。アンタは気付いてねぇのか？今こうしている間にも、アンタの負けが近付いてることに」
「…………なんだと？」
「それに気付けないようじゃ、所詮アンタは三下だな。ウチのバカ四人衆とそんな変わらん」
「志乃ちゃん聞こえてるからなぁ！？俺らバカにしたの聞こえてるからな！！！」

うるさいバカ四人衆の一人が。そういやコンビ組んでたの忘れてたよ。話が逸れるからちょっと黙っとけ。