154-2 攻略法 ページ22
「アンタ…そんな事して、上手くいくと思ってるのかい？」
「上手くいくのわかってっから言ってんだろ。お前の風があるなら尚更だ。じゃ、頼んだぜ」
「ッ…………」
ポン、と肩を軽く叩いてから、716番に向き直る。挑発的な笑みを浮かべる私に、716番は口角を上げた。
「ホラどうした？かかってこいよ。そのご自慢の能力で、私を潰してみたらどうだ？」
「ほう？剛毅な女だ。己の命が惜しくないのか？」
「くだらねぇ事言ってんな。世間知らずの王様に教えてやろうと思ったのさ」
716番を指さして、ニヤリと不敵に笑う。
きっと私は今、とても悪い顔をしているだろう。それくらい、私は自分の作戦が上手くいくことを確信している。
「断言してやる。お前は私には敵わない。土下座の準備は出来てるか？裸の王様よ」
「ーー面白い。ならば望み通り、お前から殺してやろう」
その言葉と同時に、背後の気配を察知する。
殺気はない。操られてる本人に、その気がないからだ。
「うぉおおおおおおおおお！逃げろ嬢ちゃん」
あーこの声、十箱主任か。
うん、拳を振り上げてるのがわかる。見えなくたって、私にはわかっちまうんだよ。
紙一重で、そのパンチを躱した。空を切った腕を掴み、拳を振るった勢いのまま投げ飛ばす。
宙を舞った十箱主任を、ステージめがけて叩きつけようとした。その時、「×」のくす玉も巻き添えにして。
刺激を受けたくす玉は、地面に着く前に破裂して、中から鎖を吐き出した。
「うおおっ！？」
鎖は十箱主任を拘束し、彼はステージに転がった。
解こうともがくも相手は鉄製。人間の力でどうこうなる代物じゃない。
あ、素手で鉄格子ぶっ壊したウチの主任は人間じゃないので大丈夫です。
「ごめんなさい！後でお叱りお咎めは聞き入れますんで、今はこのままで！」
「お、おう！サンキューな嬢ちゃん！」
えっ、上司に対して色々したのに許してくれるの？本当にウチの主任とマブ？めちゃくちゃ優しいじゃん。
十舎イイなぁ…異動先候補に入れとこうかな…。
まぁいい。とりあえず、これで十箱主任は抑えた。次に厄介なのは…と思考を巡らせる間もなく、相手の方から仕掛けられる。
「札…」
光を纏い、札が次々とこちらに飛んでくる。五舎のものとは違う、これは…。
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きえ(プロフ) - 久々の更新ありがとうございます！ (12分前) (
レス) @page32 id: 3e2dfb3761 (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - 続編おめでとうございます‼️ これからも楽しく読ませていただきます❗ (11月16日 21時) (レス) id: b41969ae61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミサ | 作成日時：2023年11月16日 21時
