『万人斬り』の刑務官【ナンバカ】season:12 (ページ3)

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147-3 あいつもこいつもガチバトルページ3

う、ううううう嘘じゃんーーーーーーー！！！

さっき確かに流石としか言いようがないって言ったけども！ここまでとは思ってなかったっていうか、何と言うか…。
当の仁志さんは何が起こったかわかってないみたいだし。もう何なのこの人は。あのゴリラとの血の繋がりは伊達じゃないか…。

これで残るは「楽」のくす玉のみ。ここでジューゴと伯爵が、それぞれコンビの看守と合流した。
伯爵の奴、顔色が悪くなってる。やっぱ夜間がメインの六舎にはキツいか…？

『ところでお前ら、ちょこ〜〜っと周りを見てみぃ？なーんか変わったと思わなぁい？』
「変わったって何がだよ」
「そういえば『×』のついたくす玉が見当たらなくなったな」

ダミー達がいなくなったぁ？
うーん。な…なんか、嫌な予感が…。

『その通り。いなくなった「×」ちゃん達は一体どこへ消えちまったのかなぁ』

くす玉の方を見上げると、「楽」の口から砲口が伸びた。そしてそこから、砲撃が繰り出される。

どうやら「楽」は、ダミーのくす玉を食べることで強化される仕組みだったらしい。
やれやれ、これでくす玉達の情報が全部開示されたならいいけど…。

「楽」が今度は、六舎に狙いを向ける。
またさっきと同じ攻撃？いや、「×」を飲み込むならそれだけじゃないかも。
だって「×」は、爆発だけじゃない。何が起こるかわからないって言ってた。

案の定、「楽」の次の攻撃は、鎖による拘束だった。鎖が伯爵を縛り、身動きのとれなくなった隙を狙って、彼を階段から突き落とした。
あれっ、このまま落ちたらアイツ死ぬんじゃ…。と、ここで何かが飛んできた。

あれは伯爵の棺だ。棺が空中で伯爵をキャッチし、墜落する前に蓋を閉じた。
やっぱあの棺、自律式に動くヤバい代物なんだな…。ま、あれの恐ろしさはこないだの件で嫌ってほど知ってるけど。

ん？でも確か、伯爵って棺に入ると眠るんだよな。盛り上がりを見せるこの会場で、選手が眠ってしまうというのは、大変つまらないこと。予想通り、観客席からブーイングが飛び交い彼の起床を促す。
すると当たり前のように煩くなって…。あ、あれ？なんか胃がキリキリするぞぅ。伯爵、棺、起こそうとする。この三つのワードが噛み合わさった時…恐ろしい事が起こった気がする。

「なんだ、この騒がしい場所は…せっかくの眠りを邪魔しおって…。私の眠りを妨げる者は、全員殺す」

あ、ああーーー！あああーーーー！！やっぱりぃ！！やっぱりぃぃぃーーーーー！！！