9-2 おおっと何やら怪しい展開 ページ27
「吉田！！」
「邪魔するなよお嬢ちゃん」
だが、彼女が消滅した気配が感じられない。ムサシは眉をひそめた。
彼女を案じた四桜だったが、次の瞬間、驚愕に目を見開いた。双六も怪訝そうに顔をしかめる。
志乃の刀に、炎が巻き付いていたのだ。
ムサシの攻撃で、傷ついた者は一人もいない。
先程志乃と戦っていたジューゴも、炎が直撃する前に、鞘で突き飛ばされ怪我は無かった。
「悪かったなぁ、邪魔して。だがお前らに争われるとこっちも都合が悪ィ。怪我したくなきゃ大人しくしてろ」
「そう言われて引き退るわけにはいかないんだわ」
「あっそう。じゃあ、」
傍らで尻餅をついていたジューゴが起き上がり、飛びかかってくる。
気配で感じていた志乃は振り向かず、炎を纏った刀をジューゴに向けて振った。
「無理矢理にでも大人しくさせてやらァ」
刀の動きに合わせて、炎がジューゴへと飛来する。
だが、ジューゴはいとも容易く炎を斬った。
「…分が悪い」
チッと舌打ちをして、ジューゴの刀を躱す。
彼の攻撃は、目に見えない程ではない。
躱すのに関しても全く問題はないし、むしろトロい。
元が体力のないジューゴだからだろう。それが唯一の救いだった。
だが、志乃はジューゴを傷つけるつもりはないし、怪我をさせるつもりもない。
あくまで豹変したジューゴを救うのが目的だ。
しかし、彼自身は自我がどこかへ飛んでいってしまって『ヤツ』とやらを探しているし、こちらを完全に攻撃対象として見ているらしい。
おまけにムサシというステージギミック付き。
炎を利用したとしても、ジューゴによって斬られてしまう。分が悪いのは明らかにこちらだ。
今度はムサシが、直接志乃を攻撃しようと走り出した。
「吉田！」
ムサシの足元を狙って、紫色の鞭が地面に叩きつけられる。
ムサシがジャンプして避けたのを確認しつつ、志乃はジューゴを迎撃した。
「いい加減にしろ！！634番！貴様ここで更に罪を重ねるつもりか！懲罰房行きでは済まされんぞ！！」
「四桜さんダメだ！」
ジューゴとの鍔迫り合いの中、ムサシに攻撃をしかけた四桜を制止しようと叫ぶ。
鞘でジューゴを殴り飛ばし、ムサシを止めるべく走り出すも、またジューゴが追いかけてくる。
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匿名00 - あ、それと…その作品なんですけど…私…何故か2回にわたって通報しているんですよねぇ…ということは多分公式様が対処してくれなかったということで私は捉えております… (2021年8月24日 3時) (
レス) id: fdedef56f4 (このIDを非表示/違反報告)
匿名00 - はい！これからも作品投稿頑張ってください！ (2021年8月24日 3時) (レス) id: fdedef56f4 (このIDを非表示/違反報告)
ミサ(プロフ) - 匿名00さん» ありがとうございます！教えて頂かなければおそらくずっと知らないままだったと思います。私は今まで一度も無断転載をされたことがなかったので、これからは無断転載禁止の旨を書くなど、対策をしていきたいと思います。本当にありがとうございました。 (2021年8月23日 22時) (レス) id: a8a88a74d7 (このIDを非表示/違反報告)
匿名00 - 通報しておきました！これで公式様がどう対処するか… (2021年8月23日 17時) (レス) id: fdedef56f4 (このIDを非表示/違反報告)
ミサ(プロフ) - 匿名00さん» ありがとうございます！URL確認しました。これ…おそらく無断転載かと…。プリ小説というアプリで投稿はしてませんし、このアカウントの方も知りません。表示があった＝多分まだ読める状態だと思うのですが…。 (2021年8月23日 17時) (レス) id: a8a88a74d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミサ | 作成日時：2020年4月1日 17時
