5-2 書きまくれ書き初め ページ12
視界を消した状態で綺麗な字を書く私に驚いてんだろう。それを隠せずウノが叫んだ。
「この子目ぇ閉じてるのに何で字が書けるんだよ！？一体どうなってんの？」
「本人曰く、“心眼”らしいよ」
「しんがん？」
「心の眼って書いて“心眼”って言うんだよ。志乃ちゃん曰く、目に見えないもの全てを感じ取る力なんだって」
「まぁコイツ半径10mくらいだったら気配を感じられるって言ってたな」
「志乃君の“心眼”は実に素晴らしいぞ。まさに日本人の鑑！」
「それはちょっと違うような…」
副主任の頷きに星太郎さんが苦笑いする。
そーですよ、私は大した事ある人なんですよ。日本人の鑑かどうかは別として。そんなもんになりたくない。
突然知らない人に持て囃されるって一番めんどくさいの知りません？私あれ超嫌い。
その時、ウノ、ニコ、ロックがうずうずし始めていた。
「…なぁ、それって」
「まさか…」
…アレ？三人ともテンション高くない？何で？
「「「ジャパニーズSAMURAI！！」」」
FOOOOOOO！！と3人のテンションが上がる。
ああー…そういうことね、とジューゴと主任は察したような表情を浮かべた。
…いやいや、私侍でも何でもないんですけど。ただの可愛い乙女なんですけど。殺戮とか謀略とかが大好きな普通の女の子なんですけど。
え？普通じゃない？そんなもの私の常識の範疇には含まれませーん！
残念だったな、諸君。私は侍なんかじゃない。
武士道なんて興味ないし、正々堂々とかクソくらえ。
そんな無駄なもん持つくらいなら、今すぐドブへ捨てちゃいましょーね。
「…ふぅ」
一息吐いた時には、全ての文字を書き終わっていた。
我ながらとても美しい字。
主任も大和さんも出来上がった私の書き初めを覗き込んだ。
「ほお、しばらく見ない間に上達したもんだな」
「ウム！！素晴らしいぞ志乃君！！頑張ってたくさん練習したんだな！」
大和さんが私の頭をぐりぐりと撫でる。
あ…この撫で方、好きかも…。
「…えへへ」
一位は勿論、十三舎13房となった。
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匿名00 - あ、それと…その作品なんですけど…私…何故か2回にわたって通報しているんですよねぇ…ということは多分公式様が対処してくれなかったということで私は捉えております… (2021年8月24日 3時) (
レス) id: fdedef56f4 (このIDを非表示/違反報告)
匿名00 - はい！これからも作品投稿頑張ってください！ (2021年8月24日 3時) (レス) id: fdedef56f4 (このIDを非表示/違反報告)
ミサ(プロフ) - 匿名00さん» ありがとうございます！教えて頂かなければおそらくずっと知らないままだったと思います。私は今まで一度も無断転載をされたことがなかったので、これからは無断転載禁止の旨を書くなど、対策をしていきたいと思います。本当にありがとうございました。 (2021年8月23日 22時) (レス) id: a8a88a74d7 (このIDを非表示/違反報告)
匿名00 - 通報しておきました！これで公式様がどう対処するか… (2021年8月23日 17時) (レス) id: fdedef56f4 (このIDを非表示/違反報告)
ミサ(プロフ) - 匿名00さん» ありがとうございます！URL確認しました。これ…おそらく無断転載かと…。プリ小説というアプリで投稿はしてませんし、このアカウントの方も知りません。表示があった＝多分まだ読める状態だと思うのですが…。 (2021年8月23日 17時) (レス) id: a8a88a74d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミサ | 作成日時：2020年4月1日 17時
