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「ここの人達は皆あんな感じなの？」
「……あんなって、トントンみたいな？」
「とか、首領もエーミールさんも。基本人に優しいと言うか、何か私が知ってるマフィアの人って感じじゃなくて」
うーん、とゾムは手を顎に添えて考える仕草を見せる。
「……まあ根はいい奴らっちゃそうなんやけど、大半阿呆やし内ゲバ好きやし、身内同士で煽り合うから喧嘩も多いで」
外面だけはええからな。楽しげに笑う彼にAはますます疑問を募らせるばかりだった。返ってきた言葉の羅列に本当に信用してもいいのだろうか、と今更ながら不安が過ぎっていく。
「確かに一般的なマフィアっぽくはないな。まあ当たり前やけど。俺ら幹部は殆ど、昔馴染みやからなあ」
いつぞやの記憶を思い出したのか、ゾムは懐かしむように天井を仰ぐ。それを聞いたAは先刻の彼の言葉を思い出した。
長い付き合い。一応肩書きで上下関係は決まっているけれど、彼らはいつでも横並びで此処まで共に歩いてきたのだろう。短い時間ではあったが、彼らの中にある柔らかで穏やかな空気を確かに感じた。
きっとこの人達は特別なんだ。直感的にそう思ったAはただただ感心の息を漏らした。少しだけ、気分が明るくなったような気がする。
まあ機会があったら会わせるわ。いつもの調子に戻ったゾムはそう笑って、ようやく足を動かし始めた。置いていかれないようAも急いで歩き出す。
改めて、一番偉い人から此処で暮らす許可を貰うことが出来たので、Aはほっと胸を撫で下ろした。呼ばれた時はどうなるものかと不安を積もらせていたが、それも杞憂に終わった。
御礼としてこれからもしっかりと仕事に励まなくては。改めて決意を固め、やる気に満ち溢れる思いを胸に抱く。
そんな彼女の心情など露知らず、ゾムは突然何かを思い出したかのように声を上げると後ろを振り返った。
「俺、今日の夜、仕事無いんや。せやから一緒にゲームでもしよか？」
「え、うん！ する！」
「んふふ、どこまで上手なったか楽しみやなあ」
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抹茶ちよこ(プロフ) - 。さん» 。さん、こちらの作品を読んで下さり誠にありがとうございます！続編はあります。リンクが連携されていない理由と検索方法はコメント欄にあります(このすぐ下です)お手数をお掛けして申し訳ございませんが宜しくお願い致します。 (3月29日 20時) (
レス) id: 68848dd40a (このIDを非表示/違反報告)
。 - 作品が好きで見させてもらっています。作品一覧に3が無いのですが、削除されてしまっていますか？ (3月29日 4時) (レス) id: fadf2e6ab2 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶ちよこ(プロフ) - から入って探して頂ければと思います。申し訳ございません。ですがR18作品なので勿論18才未満の方の閲覧はご遠慮しております。もしそうでなければ、どうぞ続きをお楽しみ下さい！ (12月2日 18時) (レス) id: ea5fcbb4a4 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶ちよこ(プロフ) - 青さん» 青さん、ご感想ありがとうございます✨こちらの続編ですがR18作品になっておりまして、占ツクの仕様上、健全物とR18はリンクを紐付けることが出来ないようになってまして…。なので続編はお手数ですが私の名前をクリックか、↑の「この作者の作品を全表示」と言う所 (12月2日 18時) (レス) id: ea5fcbb4a4 (このIDを非表示/違反報告)
青 - とても好きです。2の続編が見つけられず…どこから観れるか教えていただけませんか？ (12月2日 15時) (レス) id: 437b233046 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：抹茶ちよこ | 作成日時：2021年9月16日 15時
