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○恐らく使用人の一人が行方不明らしい。しかもその名前が自分の仲間内で広まっているくらい、そこそこ知名度があるような人物。
だが正直名前くらいしか覚えていない。鬱が何やら色々喋っていた気がするが、先にも言ったように殆ど聞き流したので何も記憶に残っていない。どんな姿をしていて、どんな人物なのか全く分からない。
まあ、所詮自分には関係のないことだ。
結局最後はそこに行き着いたショッピはすぐに考えることを止めた。
気を取り直し、頭の中で今から会いに行く存在へと思考を切り替える。きっと腹を空かせて自分の事を待っていると思うと、自然と口元が綻ぶ。
その彼が最近出来た楽しみと言うのは、密かに飼っている子猫のことなのだ。
仕事をサボって——いや休憩していた時庭先を散歩していたら、恐らく母猫とはぐれてしまったらしい子猫を偶然見つけたのだ。猫に目がない彼がその子を放っておくわけがなく、密かに保護してとりあえず屋敷にある殆ど使われていない部屋に連れてきたのだ。
最初は自分の部屋にしようかと思ったが見つかると面倒だし、こんな生業をしているから最後まで育てられるか分からない。とりあえず里親を探そうとは思っているが、猫に癒されたい気持ちが勝った為、しばらく面倒を見ることにしたのだ。
出会った時はご飯を食べてなかったのか少し痩せていて元気のなかったあの子が、今ではすっかり生気を取り戻し、おまけに懐いてもくれた。まん丸い瞳で見上げ、愛くるしく鳴く姿にショッピはもうハートを射止められてしまったのだ。
正直最近では本当に飼おうか迷ってしまうくらい情が移っていた。もう少し、もう少しだけ。当初の決意を揺らがせる程の子猫の可愛さに、ショッピは密かに頭を悩ませていた。
あれから歩いて数分。居住区と隔離されたこの場所は相変わらず人気が無い。先程まで廊下を歩いていた部下や使用人達の足音も話し声も一切無くなった。あるのはただ照明で明るくなった道と彼の姿だけ。
静寂の中で彼の足音だけが響き渡り、外の暗さも相まって何処か不気味な雰囲気が漂っている。
ようやく目的地付近に着き、その部屋の扉が視認出来る距離まで来るとショッピはそちらへ目を向ける。
その瞬間、すぐに違和感に気が付いて思わず足を止めた。
扉の小さな窓から光が漏れている——。
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抹茶ちよこ(プロフ) - 。さん» 。さん、こちらの作品を読んで下さり誠にありがとうございます！続編はあります。リンクが連携されていない理由と検索方法はコメント欄にあります(このすぐ下です)お手数をお掛けして申し訳ございませんが宜しくお願い致します。 (3月29日 20時) (
レス) id: 68848dd40a (このIDを非表示/違反報告)
。 - 作品が好きで見させてもらっています。作品一覧に3が無いのですが、削除されてしまっていますか？ (3月29日 4時) (レス) id: fadf2e6ab2 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶ちよこ(プロフ) - から入って探して頂ければと思います。申し訳ございません。ですがR18作品なので勿論18才未満の方の閲覧はご遠慮しております。もしそうでなければ、どうぞ続きをお楽しみ下さい！ (12月2日 18時) (レス) id: ea5fcbb4a4 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶ちよこ(プロフ) - 青さん» 青さん、ご感想ありがとうございます✨こちらの続編ですがR18作品になっておりまして、占ツクの仕様上、健全物とR18はリンクを紐付けることが出来ないようになってまして…。なので続編はお手数ですが私の名前をクリックか、↑の「この作者の作品を全表示」と言う所 (12月2日 18時) (レス) id: ea5fcbb4a4 (このIDを非表示/違反報告)
青 - とても好きです。2の続編が見つけられず…どこから観れるか教えていただけませんか？ (12月2日 15時) (レス) id: 437b233046 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：抹茶ちよこ | 作成日時：2021年9月16日 15時
