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○俺からも、と言うようにシャオロンは笑みを浮かべながら彼女の小さな頭を撫でる。追い討ちをかけるようなその優しさにAの心はくすぐったさと恥ずかしさで掻き乱される。複雑な気持ちに喉を詰まらせた彼女はそのまま閉口して俯くしかなかった。
慣れない温もりに顔を赤くする彼女に気付いた鬱はクスリと笑って、可愛え、と呟いた。
そこから雰囲気はガラリと変わり、目に見える程明るさが増した。
噂を確かめたい気持ちが急いていた四人は改めて彼女に自己紹介をする。その表情はすっかり彼女に心を許したように、いつもの笑顔が咲いていた。
冗談やいつもの悪ノリを交えながら和気藹々と軽快なお喋りを繰り広げるその光景に、Aも少しずつ心を開きつつあった。ゾムの知り合いと言うのも信用出来る程、彼の幾つかのエピソードを教えて貰う度に彼女は興味に目を光らせ、自然と笑みを零していた。
「いやあ、でもAちゃんええなあ。何かこう、慣れてない感じが可愛くて」
「え、そ、そうですね。こんな大人数で話すのは殆ど無かったので……」
辿々しく並べた言葉の裏で、正直自分が雰囲気を壊していないか心配していた彼女の顔に少し影が被さる。勿論そんなことを露程思っていない鬱は彼女が俯いたのは照れ隠しだと勘違いして、一人笑みを深めながら、やっぱええな、と呟いた。
その様子に、彼の悪い癖が発動すると察した三人は一様に眉を顰めた。
「おいおい大先生、よした方がええと思うぞ？」
「え、何で？ 別にゾムの彼女ちゃうし」
「そうやけど……でも、あいつの方は分からんよ？」
そんなの早い者勝ちやろ。そう力説する鬱と呆れた物言いをするコネシマの会話にAはどういう状況なのか付いていけず首を傾げる。少なくとも自分が関わっているように思えるが全く先が読めない。
すると一度コネシマに向けていた視線を戻してきた鬱がなあAちゃん、と甘い声を出すと共に彼女の左手を掴み取った。
目を丸くするAはその濃厚な青玉と視線を交わす。心なしか先程よりも熱を感じるそれに思わず鼓動が早くなる。
「君が良ければなんやけど、僕と——」
だが、その続きは突如捻られたドアノブの音に遮られてしまった。
「——何してんねんお前ら」
開かれた扉の向こうには、目の前の光景に固まったこの部屋の主がいた。
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抹茶ちよこ(プロフ) - 。さん» 。さん、こちらの作品を読んで下さり誠にありがとうございます！続編はあります。リンクが連携されていない理由と検索方法はコメント欄にあります(このすぐ下です)お手数をお掛けして申し訳ございませんが宜しくお願い致します。 (3月29日 20時) (
レス) id: 68848dd40a (このIDを非表示/違反報告)
。 - 作品が好きで見させてもらっています。作品一覧に3が無いのですが、削除されてしまっていますか？ (3月29日 4時) (レス) id: fadf2e6ab2 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶ちよこ(プロフ) - から入って探して頂ければと思います。申し訳ございません。ですがR18作品なので勿論18才未満の方の閲覧はご遠慮しております。もしそうでなければ、どうぞ続きをお楽しみ下さい！ (12月2日 18時) (レス) id: ea5fcbb4a4 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶ちよこ(プロフ) - 青さん» 青さん、ご感想ありがとうございます✨こちらの続編ですがR18作品になっておりまして、占ツクの仕様上、健全物とR18はリンクを紐付けることが出来ないようになってまして…。なので続編はお手数ですが私の名前をクリックか、↑の「この作者の作品を全表示」と言う所 (12月2日 18時) (レス) id: ea5fcbb4a4 (このIDを非表示/違反報告)
青 - とても好きです。2の続編が見つけられず…どこから観れるか教えていただけませんか？ (12月2日 15時) (レス) id: 437b233046 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：抹茶ちよこ | 作成日時：2021年9月16日 15時
