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○話を聞き終えた四人は胸を痛めながら、彼女がここにいる事情にようやく納得出来た。
するとコネシマからローテーブルを挟んだ反対側に座り、一人頭の片隅で別のことを考えていたロボロが突然、あっ、と声を上げた。
「なあ、もしかしてその情報って、デラヤドのことか⁉︎」
え、と全員の視線が彼に集まる。
だがそんなことなど気にも留めず、ロボロはこちらに向いた彼女の瞳を捉え続けた。
「ゾムにデラヤドがへーヤンを襲撃するって言う情報を渡したのって、君なんか？」
「え？ えっと、そ、そうですね」
彼の勢いに押されつつAが首を縦に振ると、一瞬の沈黙が流れた後他の三人が至極驚いた表情を見せた。
情報部が掴んだのではなかったのか、と問い質す三人にロボロは首を横に振り、今まで明かさなかった真実を話した。今し方聞いた彼女の話の中で、彼は不意にあの時の会話を思い出したのだ。ゾムが外部から仕入れた情報について言及したあの日のこと。
そしてゾムが彼女に対する待遇から導かれる答えはそう言うことなのでは、とロボロは推測したのだ。彼女の肯定を受けて、ようやく腑に落ちた彼は胸の中がすっきりとして、息を吐きながら再び椅子に凭れた。
「じゃあ実質僕ら助けてくれたのはAちゃんやんけ！」
「……そう、なんですか？」
「せや。知らんかったら俺ら無防備で行ってたからな」
今度はコネシマが話し始める。
襲撃されるその日、彼と鬱、そしてシャオロンがへーヤンに訪れる予定だったのだ。だが直前でその情報が耳に入り、急遽戦闘準備をさせられ、結果そこそこ規模の大きい抗争が行われた。無論我々だの圧勝となった。
Aは自分が入手した情報が役に立ったことを初めて実感でき、改めて良かったと胸を撫で下ろした。間接的ではあるが、こんな自分でも誰かの役に立てたことが少なくとも嬉しかったのだ。
「じゃあ改めて、ありがとうなAちゃん」
鬱は彼女の左手を取り、それを両手で握り締めながら感謝の言葉を口にする。包まれた手から流れてくる体温と優しく細められた瞳にAは正直戸惑いを隠せなかった。どう反応すればいいのか、どう答えればいいのか、視線を泳がせながら悩んでいると今度は頭に大きな温もりが置かれる。
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抹茶ちよこ(プロフ) - 。さん» 。さん、こちらの作品を読んで下さり誠にありがとうございます！続編はあります。リンクが連携されていない理由と検索方法はコメント欄にあります(このすぐ下です)お手数をお掛けして申し訳ございませんが宜しくお願い致します。 (3月29日 20時) (
レス) id: 68848dd40a (このIDを非表示/違反報告)
。 - 作品が好きで見させてもらっています。作品一覧に3が無いのですが、削除されてしまっていますか？ (3月29日 4時) (レス) id: fadf2e6ab2 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶ちよこ(プロフ) - から入って探して頂ければと思います。申し訳ございません。ですがR18作品なので勿論18才未満の方の閲覧はご遠慮しております。もしそうでなければ、どうぞ続きをお楽しみ下さい！ (12月2日 18時) (レス) id: ea5fcbb4a4 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶ちよこ(プロフ) - 青さん» 青さん、ご感想ありがとうございます✨こちらの続編ですがR18作品になっておりまして、占ツクの仕様上、健全物とR18はリンクを紐付けることが出来ないようになってまして…。なので続編はお手数ですが私の名前をクリックか、↑の「この作者の作品を全表示」と言う所 (12月2日 18時) (レス) id: ea5fcbb4a4 (このIDを非表示/違反報告)
青 - とても好きです。2の続編が見つけられず…どこから観れるか教えていただけませんか？ (12月2日 15時) (レス) id: 437b233046 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：抹茶ちよこ | 作成日時：2021年9月16日 15時
