11：噂を聞きつけて ページ11
○パタパタ、コツコツ、ペタペタ、キュッキュッ。
廊下に四つの多彩な靴音が鳴り響く。
「えー、それホンマなん？」
「ホンマホンマ！ メイドちゃん達から聞いた確かな情報やって！」
「別に本人に聞けばええのに、何でわざわざ……」
「ええやん！ そっちの方がおもろそうやし！」
それと同時に、様々な思いを乗せられた声も響き渡る。
先頭を歩く青髪の男——鬱は聞きつけた噂を確かめようと目を爛々に輝かせながら後ろを振り向き、にわかに信じがたそうに眉を
四人はある目的地に向かって歩いている最中である。それを提案したのは紛れもなく鬱で、偶然集まっていた三人に声を掛けたのがキッカケだった。
まず真っ先に乗ったのがコネシマで、少なくとも噂を確かめたくなったシャオロンが次いで乗り、元々そのまま持ち場に戻ろうとしたロボロが三人に腕を引っ張られて巻き込まれた形になった感じだ。とは言っても、もう此処まで来てしまったからには後戻り出来ないと諦めたロボロは溜め息を吐きながら心の中で親友に謝った。
「ゾムが女を部屋に連れ込むなんて初めてちゃう？ そんな可愛いんかな」
「そりゃそうやろ！ 何てったって未成年やからな！」
「マジか⁉︎ あいつそういう趣味あったんか！」
「まあでも僕は分かりますよー。未成年の少女を自分好みに染めていくことの快感と独占欲、堪りませんわあ」
「いや、そもそもゾムの女って決まったわけちゃうし……」
いいや、間違いないわ！ と周りを一切考えない大音量で鬱が力説する。そんな彼のしょうもない熱弁を聞かされたロボロは本当に周りに誰もいないことに心底ほっとした。
そんな風に道中ぎゃあぎゃあと騒ぎ立てながら——主に鬱とコネシマが——四人は歩を進めていく。
○
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 182人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
抹茶ちよこ(プロフ) - 。さん» 。さん、こちらの作品を読んで下さり誠にありがとうございます！続編はあります。リンクが連携されていない理由と検索方法はコメント欄にあります(このすぐ下です)お手数をお掛けして申し訳ございませんが宜しくお願い致します。 (3月29日 20時) (
レス) id: 68848dd40a (このIDを非表示/違反報告)
。 - 作品が好きで見させてもらっています。作品一覧に3が無いのですが、削除されてしまっていますか？ (3月29日 4時) (レス) id: fadf2e6ab2 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶ちよこ(プロフ) - から入って探して頂ければと思います。申し訳ございません。ですがR18作品なので勿論18才未満の方の閲覧はご遠慮しております。もしそうでなければ、どうぞ続きをお楽しみ下さい！ (12月2日 18時) (レス) id: ea5fcbb4a4 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶ちよこ(プロフ) - 青さん» 青さん、ご感想ありがとうございます✨こちらの続編ですがR18作品になっておりまして、占ツクの仕様上、健全物とR18はリンクを紐付けることが出来ないようになってまして…。なので続編はお手数ですが私の名前をクリックか、↑の「この作者の作品を全表示」と言う所 (12月2日 18時) (レス) id: ea5fcbb4a4 (このIDを非表示/違反報告)
青 - とても好きです。2の続編が見つけられず…どこから観れるか教えていただけませんか？ (12月2日 15時) (レス) id: 437b233046 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：抹茶ちよこ | 作成日時：2021年9月16日 15時
