まさかの展開 ページ23
○どうせメンバーの尻を追いかける為だけに入ったのだから、仕事なんてほとんどしてこなかった。それでも怒られなかったのはおそらく生徒会の活動に何の支障もなく、かつそれほどまでに彼らが私に近付きたくなかったからと言うことなのだろう。
そう、だから余計に分からないんだ。定例会議をすっぽかしたからって、何故彼が私に接触してきたのか。流石に必ず全員参加のものだから幾ら私でも無断欠席は許されないとか？
その時周りの空気が変わり騒めき立った。ひそひそ声で、あのエーラット様が謝ったぞ、だとか、嘘でしょう、等と目の前の光景を信じられないと言った風に話しているのが聞こえてくる。ちょっと、見世物じゃないんだけど。
そして顔を上げれば目の前の彼も酷く驚いた様相をしていて。まさに絶句と言う感じ。以前のエーラット嬢は意地っ張りで頑固者でもあったから、なかなか自分の非を認めない節があった。更に高いプライドの所為で他人に頭を下げることも嫌いだった。
それはきっと彼も知っていることだろう。だからそんな反応するのも仕方がない。けど。もうその顔、流石に見飽きてきたわ。
「あ、ああ、そうだったんですね……。それなら、分かりました」
え、いいんだ。もっと疑われると思っていたから、あっさりと納得した彼に私は内心驚いた。
「……そのお叱りの為にいらっしゃったのではないのですか？」
「い、いえ！ えっと、貴女が欠席されたことが非常に珍しかったので、その理由をお聞きしたかっただけです」
彼はまだ戸惑った様子で苦笑いを浮かべる。
ふーん。まあ深く追及されても困ったからそれはそれで良かったと私は一息吐く。
「でしたらこの後も、もしかしたらお忙しいですか？」
「え？ あ、いえ、今日は……大丈夫ですね」
あれ、何か嫌な予感がするぞ。
やっぱり私への用はそれだけじゃなさそうだ。そう感じ取った私の鼓動が再び早まり始める。
「ではもし貴女の都合が宜しければ、これから私と生徒会室に来て頂けませんか？」
──はっ？
一瞬だけ思考が止まった。
「……えっ、生徒会室ですか？」
「はい」
「な、何故ですか？」
「実は、グルッペンが貴女とお話したいとのことで」
「グルッペン様が……？」
再び、脳内が疑問符に溢れ返る。
生徒会室に来いと言われただけでもびっくりなのに、更にあの会長が私と話したいだなんて。信じられない。何、明日空から槍でも降るの？
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抹茶ちよこ(プロフ) - かぼさん、お久し振りでございます。いつもいの一番にコメントして下さりありがとうございます✨よくある題材で設定が設定なので今までの作品に比べ糖度は低いですが、私らしく物語を紡いでいきたいと思っております。最後までお付き合い下されば幸いでございます。 (1月18日 8時) (
レス) id: 68848dd40a (このIDを非表示/違反報告)
かぼ(プロフ) - 新作おめでとうございます✨初めてお見かけする雰囲気のお話に、今から続きが待ち遠しさと楽しみでいっぱいです(*´ ‐ `*)気温の変動が激しい時期ですので体調崩されないようお気をつけてお過ごしくださいませ。 (1月16日 22時) (レス) @page8 id: 36a6e4e509 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：抹茶ちよこ | 作成日時：2024年1月16日 20時
