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○早速ゾム達はいつものゲームセンターへと足を運んだ。一目散に向かったのは対戦が出来る筐体で、ゾム以外のメンバーがとりあえず一戦ずつAに勝負を挑んでいった。
メンバーの誰かが彼女と戦っている間、他の人達は背後から勝負の行方を見守る。彼女の指さばきや技のタイミングなど、彼女と同じ画面を見つめるメンバー達は一様に驚きと感嘆の声を上げていた。そして思いも寄らない、また知らないテクニックを繰り出された際にはその瞳を一際輝かせた。
背後で盛り上がる空気や自分を応援する声にむず痒さと緊張で落ち着かなかったAは精一杯ゲームに集中するように努めた。
その結果、彼女の全勝で終わった。彼女の技量や熟練度に興奮した彼らはもう一戦、もう一戦と勝負を挑んでいく。その勢いに押されながらもAは首を縦に振って、また画面へと齧り付く。一生懸命ではあるが、楽しそうなその横顔をゾムは満足気に笑いながら見つめていた。
ようやく合流した鬱のことも彼女が完膚なきまで叩きのめした後、負けず嫌いを発動した彼が今度は音ゲーで勝負しようと提案してきた。それに了承した彼女を引き連れ、彼らはぞろぞろと音ゲーコーナーへと流れていった。
対戦が出来るものを選び、切り込み隊長を買って出た鬱とAの一騎打ち。結果は僅差で彼女の方に軍配が上がった。
これでも勝てないのかと膝から崩れ落ちた鬱に外野から煽り言葉が飛んでくる。それに落ち込んだり怒ったりと忙しなく百面相をする彼にAは笑いつつも少し申し訳なさを感じてしまった。
そして一頻り対戦した後に彼らの恒例イベントが始まった。ＤＤＲ勝負である。
彼女もやるかと誘われたが、Aは丁重に断った。さほど運動神経が良くないので、こういう体を動かすものは苦手だったからだ。
ということで、鬱軍団を筆頭にメンバー内での勝負が始まる。慣れた足さばきでゲームをクリアしていく彼らの姿に今度はAが拍手をしながら凄いと声を上げた。新鮮なその反応に、彼らは満更でもない表情で鼻を伸ばした。
コネシマとシャオロンも参戦し、鬱軍団ほど高レベルな戦いではなかったにしろ、二人とも楽しそうに笑っていた。
正直このゲームは不得意分野で、観戦だけにしようとしていたゾムも結局無理矢理参戦させられることになり、不慣れ故に不恰好な姿を晒す羽目になった。
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抹茶ちよこ(プロフ) - 瑞稀さん» コメントありがとうございます！面白いと言って頂けてとても嬉しいです！これからもどうぞ温かい目で見てやって下さい。ありがとうございます！ (2022年4月17日 12時) (
レス) id: ea5fcbb4a4 (このIDを非表示/違反報告)
瑞稀(プロフ) - うわぁ〜〜！！本当に面白いです！！まさかのライバル？！誰なんだ…続きも楽しみにしてます！ (2022年4月15日 0時) (レス) @page39 id: 503fd2a4ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：抹茶ちよこ | 作成日時：2022年3月14日 15時
