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○未だ先程の発言に動揺して、ゾムの思考回路が正常に戻るのには少し時間が掛かった。
冷静に考えてみると何てことはない。要は知っている人がいた方が安心出来ると言うことなのだろう。きっとそういうことだ。
『自分』が居るからここに居たい、なんてそんな訳がない。
何を自惚れたことを思っているんだ。ゾムはそう思考した自分を嗤い飛ばし、未だ目の前で
「ホンマにそれがええの？」
Aはゆっくりと顔を上げ、彼と目を合わせると、コクリと頷いた。
その目から意志の固さを読み取ったゾムはしばし悩んだ。
勿論本人がそう言うのだから、その気持ちを優先してあげたい。だが流石にここに住まわせることは自分一人では決められない。とりあえず本人の希望である使用人として働くのなら、あの男に相談せねばならない。
役職上、滅多にここから出るような仕事はないので今日も居ると思うが。となれば、早速聞いてくるか。
「分かった。あんたがそう望むんやったら俺はこれ以上何も言わん」
だがすぐに二つ返事出来ないことをゾムは正直に告げた。その理由を述べ、これからその許可を取ってくる旨を伝える。
ひとまず彼を説得することが出来たことに安堵したAはようやく表情を和らげ、彼の言葉に了承した。心の中ではその許可が下りることを祈りながら。
それからゾムはすぐに部屋を出た。
その相談相手とはエーミールだった。
彼は主に情報収集を担っているが、それと兼用して使用人を纏める執事的な役職も請け負っているのだ。彼のその博識を存分に活かして、同盟組織との会食で出すワインや料理の食材などを彼自らが用意をしているのだ。
ゾムに相談された当初、まさか彼から紹介が来るとは夢にも思ってなかったエーミールはその純白の瞳を大きく見開かせた。
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抹茶ちよこ(プロフ) - コメントありがとうございます！嬉しいです！では是非読ませて頂きますね(^-^) (2021年10月29日 3時) (
レス) id: ea5fcbb4a4 (このIDを非表示/違反報告)
アンテール(プロフ) - こんな作品があったなんて…。驚きです。この作品、大好きです！(*^^*)良かったら私も書いてるのでいかがですか？自分の作品紹介してすいません。 (2021年10月27日 9時) (レス) @page40 id: 798525d29d (このIDを非表示/違反報告)
抹茶ちよこ(プロフ) - はぁぶ。＠某戦争屋推しさん» コメントありがとうございます！まさかこちらの作品も見て下さったとは…！本当にありがとうございます(T-T)が、頑張ります…！ (2021年8月7日 4時) (レス) id: ea5fcbb4a4 (このIDを非表示/違反報告)
はぁぶ。＠某戦争屋推し - 二章が気になる……。短編集の方から来た人です！抹茶ちよこさんの表し方？が好きです。更新を心待ちにしてます！頑張って〜 (2021年8月5日 18時) (レス) id: 457f98608e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：抹茶ちよこ | 作成日時：2021年5月21日 14時
