たとえ卑怯者だとしても【宮侑 白布賢二郎】

05 ページ6

侑side





・





さっきから見とったけど…





何やねんあのいけ好かん向こうのセッター





Aの周りうろちょろしとんの
クソ邪魔なんやけど





Aに話しかける隙あらへん





侑「(お…)」





その男と目が合った





物凄い顔で睨まれとる…





そうかあいつ
Aに気があるんか





もしくはAの彼氏か？





【侑〜試合始まるで】





侑「ああ、今行く」





にしてもAの奴、澄ましとる





もうそろそろ俺に気付いてもエエ頃なのに





仮に知らん振りしとんなら





……許さへん





「宮侑くーん」





宮「？」





振り返ると赤髪の白鳥沢の奴が立っとった





天童「ウチのセッターが君に殺意向けてるみたいだけど、何したの〜？」





語尾の伸びた独特な話し方に嫌悪感を覚える





何やこいつ…探り入れとんのか？






侑「逆に聞いてもええですか？」






作り笑いを浮かべた






天童「ん？」





侑「あいつはAの何なん？」





赤髪は一瞬ハッとした顔をしてから目を細めた





天童「あの二人ね…付き合ってるよ？」





・

06→←04

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す