たとえ卑怯者だとしても【宮侑 白布賢二郎】

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白布side





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【さみー！】





『あの、もし良かったらこれ着る？
選手が風邪引いたら困るし…。』





【えっ！すんません…あざす///】





上の長袖ジャージを忘れた部員に自分のものを貸したせいで、Aは半袖のTシャツだけになった。





寒いだろうに…我慢している。





白布「(ったく…忘れ物すんじゃねーよ)」





ジャージを忘れた一年を睨みつける





【 (白布さん怖え…) 】





その一年はバツが悪そうに俯いた。





白布「A、これ上に着なよ」




自分のジャージをAに羽織らせる。




『あっ、私はいいから』





白布「マネージャーが風邪引いても困るだろ」





Aは申し訳なさそうに
『ありがとう』と言った。





可愛いな…





白布「…！」





ふと、こちらをジッと見つめている人物がいる事に気がついた。





その人物に視線を向けるとツーブロックで長身の男がAを凝視している。





あいつ確か…月バリに載ってたセッター…





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