たとえ卑怯者だとしても【宮侑 白布賢二郎】

プロローグ ページ1

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『助けて！！！誰か！！』






放課後の静かな教室の中、私の声が虚しく響いた。





私を取り囲む数名の男子はいつもの面子だ。





「ーーーうっせーな！！」





パンッ＿＿！！！






頬をぶたれ、気がつくと床に倒れていた。





意識が朦朧としてる…頬がジンジンして痛い。






【…顔は傷つけるなって言うたやろ】






「あ、侑…だってこいつがギャーギャーうっさいから！」





「つーか宮、マジでやるん？」





【当たり前やん】





主犯のその男は私の目の前にしゃがんだ。





【なあA…抱いてくださいって言うたら、優しくしてあげてもエエよ？】





にっこり笑って悪魔のような台詞を吐くその男。





恐怖で身体はガタガタ震えた。






『ど、して…私なの……？』





【あ…？おもろいからに決まってるやろ】





『え…』





そんな理由で…私の大事なものを奪うの？






【はい時間切れ〜】





乱暴に下着を脱がされる。





『待って…っ…お願い！！』





その人はカチャカチャベルトを外し
私の足を肩に担いだ。





抵抗しようとしても、手首をがっしり押さえられていてピクリとも動かない。





他の男子は馬鹿みたいに笑って騒ぎ立てている。





【ほらA…入ってまうで？】





『や…だ…』





涙で視界が歪んだ。





ゆっくりと身体の中に異物が入ってくる。





痺れるような初めて感じる甘い痛み。





目の前の男は目を閉じて眉をひそめている。





身体が浮くような感覚に襲われた。





【くっ……キツ…】





「うわー！ほんまに入れたで宮！」





「妊娠妊娠〜」






屈辱的だった。






死んでしまいたかった。






その日を境に、以前の私は死んだ。







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